中公新書ラクレ
「カルト」を問い直す―信教の自由というリスク

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  • サイズ 新書判/ページ数 286p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121502018
  • NDC分類 169
  • Cコード C1236

出版社内容情報

テロが起きても「信教の自由」を禁じることはできない。だからこそリスクある社会をどう生き抜くべきか? カルト研究の新境地!

内容説明

現代人は「心」の領域に救いを求めており、「カルト」の誘惑と隣り合わせだ。テロに遭遇する危険性もゼロではない。本書はオウムや統一協会などを事例に、このリスクへの対応策を考察する。

目次

1章 現代日本の「カルト」問題
2章 オウム裁判に見る「信教の自由」というリスク
3章 宗教をやめない自由vs.やめさせる自由―脱会カウンセリングへの告発
4章 宗教組織がカルト化する時―性的暴行事件より
5章 「カルト」の暴力―オウム真理教の教団戦略とその破綻
6章 「カルト」を拒む論理、受け入れる論理
7章 キャンパス内の「カルト」問題

著者等紹介

櫻井義秀[サクライヨシヒデ]
北海道大学大学院文学研究科教授。文学博士。1961年山形県生まれ。タイ地域研究、宗教社会学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ganari

9
2006年。カルトに対する制裁は、信教の自由に反するものであるから国家は介入すべきでないという美論がまかり通り、結果オウムのような化物を生み出してしまった。フランスでは政教分離が徹底され、逆にアメリカのような多様性社会では、信仰は個人の責任として放任的な面がある。しかしその分地域コミュニティも強く残り、礼拝の習慣も根付いている。我が国は戦後急速に都市化が進み、共同体が消滅していくなかで人々はアイデンティティを属する会社に見出した。そこに適応できなかった人々の受け皿が、新興宗教だったのかも知れない。2013/06/16

ラウリスタ~

3
自分の主張を押し付けすぎています2009/06/14

まつゆう

2
カルトに対する理解が深まればその対処もできるかもしれない。なお、カルトに批判的な立場から書かれているので、その点は留意しておいた方が良いかと。2011/11/13

トルネードG&T

0
宗教学者による批判的新宗教分析という逆に稀な本。カルト問題において一般市民の側がどう対策すれば良いか、社会はどう対応すべきかということが論じられている。ただ、実際の問題の解決に腐心するあまり社会的原則を逸脱すべきであるとの政治的主張がなされている部分は少し気になる。身近な問題への対応方法の理解に対しては有用。2015/04/19

RF1

0
信仰の自由があるかぎり、カルトを完全に規制するのは難しい。しかし個々人の危機管理能力をあげることで、被害は未然に防げる。2010/11/05

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