出版社内容情報
若者の「ポイ捨て」はなぜ? 親が子離れをうまくできなくなったワケは? 現代日本の日常生活は奇異な振る舞いの数々に満ち溢れている。でも、同じ「日本人たちの行動」を生物学の観点から捉えなおしてみると……。サル学の第一人者が、少子化や花粉症、ひきこもる若者など、現在のさまざまな問題を取り上げ、大学生レベルの生物学をやさしく講義しながら“21世紀日本の真の姿”を解読していく。生物学の入門書であり、かつ、「ほんとうの人間らしさ」を考える啓蒙書としても必読の一冊。「絶滅への道」をひた走りだしたわれわれ日本人への処方箋とは、はたして?
内容説明
若者の「ポイ捨て」はなぜ?親が子離れできなくなったワケは?現代人の奇異な振る舞いの数々も、生物学の観点から見れば必然だった。サル学の第一人者が説く「人間らしさ」回復術。
目次
第1部 絶滅に向かう日本人(生物進化が示す競争の実態―子孫を残すことこそ生物の使命である;暴走する少産多保護―小さな「きょうだいサイズ」は自立不全を招く ほか)
第2部 サルの中の人間性(集団生活で社会性を学ぶ―群れて知る生き方のテクニック;資源争奪の中でもリーダー論―自然に養われるリーダーシップとフォロワーシップ ほか)
第3部 清潔病と自己ペット化(貧乏時代を忘れた末の生活習慣病と清潔病―私たちの体には人類五〇〇万年の歴史が刻み込まれている;ポイ捨て文化の必然―高密度の人口が作った新しい難題 ほか)
第4部 われわれの心は人間らしさを取り戻せるか(一夫一妻社会の成立―対等になったのなら同等の責任を負わなければならない;知能の発達は社会生活から始まる―人間形成は物作りより社会性が大事 ほか)
著者等紹介
杉山幸丸[スギヤマユキマル]
1935年生まれ。58年東京教育大学理学部卒業。63年京都大学大学院理学研究科修了。理学博士。京都大学霊長類研究所助教授を経て87年教授。96~99年同所長。97~2001年日本霊長類学会会長。2000年東海学園大学人文学部教授。04年3月まで学部長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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Bunryu
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