出版社内容情報
佐野眞一、斎藤貴男、藤井誠二、武田徹、石井政之・・・。総勢12人のフリー・ジャーナリストが語る今!
内容説明
最前線を走る第一人者から新人まで、総勢12名の書き手が描く「ビジネスとしての執筆業」。夢の追求と生活収入の獲得を両立すべく奮闘している彼ら。その実情と本音を克明に初公開する。
目次
だれがライターを殺すのか?(佐野真一)
ジャーナリストの戦略的処世術―ライフワークとライスワークの狭間で(武田徹)
朝日新聞社を辞めて、僕が手に入れた自由(烏賀陽弘道)
「自分でなくともよい」の迷いから解き放たれる瞬間(藤井誠二)
無謀といわれたルーマニア2年間の長期取材には十分な勝算があった(早坂隆)
白黒のつかないグレーゾーンに魅せられて(森健)
ふつうの男が戦時下のチェチェン報道で果たす責任(林克明)
オウム取材卒業―虚像“エガワショウコ”にとまどい続けた私(江川紹子)
顔面バカジャーナリストはレバノンで誕生した(石井政之)
「科学ジャーナリズムなき国」で書き続けるために(粥川準二)
売上げ三一一万二二六三円をめぐる赤裸々な自問自答(大泉実成)
個人主義者でいるために―ニッチ産業としての位置(斎藤貴男)
著者等紹介
石井政之[イシイマサユキ]
1965年生まれ。88年に豊橋技術科学大学を卒業後、広告代理店での執筆のアルバイトを経て、1990年からフリーライター活動を開始
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐島楓
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フリーランスのノンフィクションライター12人の記録。フリーで生きていくことの難しさ、大変さ、世知辛さを嫌というほど思い知らされました。その一方で自分の興味の赴くまま取材ができる幸せを語る方もいらっしゃり、自分にしかできない仕事をする意義も感じられた。経済力と信念の狭間で揺れる作家。ある程度の下積みを乗り越えてこその文筆業。ジャンル問わずそれらは共通していると思う。2014/01/09
key-channel
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フリーランスは自由がある。その代わり、生活はシビアである。この本でも決してフリーランスが素晴らしい!とは勧めていない。ただ、人間味のある真実を追いかけて、それを伝える面白さにはかけがえの無いものがある。その面白さを知り、あるがままを語っているのがこの本。絶版なのが悔やまれるところだが、フリーランスの良いところ、悪いところを見るにはいいだろう。「悪くない」と思ったあなたはフリージャーナリストの適性があるだろう2011/01/29
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- 和書
- デカルト的省察 岩波文庫