内容説明
長引く不況下に広がる「影」ヤミ金融。その冷酷かつ悪質な実態を多重債務者や元従業員ら関係者への徹底取材で明らかにし、救済団体や行政の新たな対応も紹介して、問題の全貌に迫る。
目次
1章 恐怖のヤミ金融(大阪・八尾の心中事件;なぜ借りるのか ほか)
2章 広がる影(借金増やす業者の連鎖;破滅招く無謀借金 ほか)
3章 債務の鎖(“駆け込み寺”の裁判所;弁護士の債務整理ビジネス ほか)
4章 包囲の網(甘い刑事罰;裏名簿業者の暗躍 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
kinkin
16
大手の消費者金融から中小の金融業者を経て最後はヤミ金融に流れてしまう 多重債務者と、そこにつけ込む悪徳ヤミ金融業者について書かれている。 法整備等でヤミ金融業者の悪質な取り立てや、貸し付けは減ってはいるようだが実際は、この格差社会においてまだまだヤミ金融に泣かされている個人や会社も多いはずだ。2003年に出版された本だが、その後今に至るまで、状況がどれくらい変化しているのかきになるところである。2014/03/19
中島直人
2
ヤミ金融問題について、貸す方、借りる方、各々についてバランスの取れた議論を行っているのではないか。逆に政治家もマスコミも偏った議論しかしていない。曰く、借りる方が悪い、こんな自覚の無いロクでも無い人間がいる。高利貸は酷い、昼夜問わず、子供近隣住民まで巻き込む。もう少し何とかならんものか。2011/11/14
さくら
1
警察に駆け込んでも返済の催促の電話が止まらない。近所にも同様の電話が鳴り響き、被害者を追い詰める。読んでいるだけで息が詰まり、心が苦しくなった。真面目で常識がある人が特に追い詰められるという意味が良く分かる。たった二十年ほど前に、当たり前に起きていたことだと思うとひたすら辛い。今は貸金業法が改正され、闇金業者による被害は減っただろう。表向きは。今はSNSを使用した個人間融資やひととき融資など、より見つかりにくい金貸しが流行っている。ぜひ、同じチームで今の金融問題も取り上げて欲しい。2023/09/10
iqo720
1
生々しい。淡々と事実が述べられている。貸す方の論理、借りる方の心理について取材に基づいて恐ろしく冷静に書かれている。特にヤミ金融で借りるまでの過程を読んでいると誰にでも可能性があるのだとわかる。読後は、気軽な借金を誘発するようなCMに対して違和感を覚えるようになった。2013/10/30
Humbaba
1
普通ならば自由化すれば競争が起こり,価格は低下する.しかし,金融における価格である金利については必ずしもそれが成り立たない.借りるものにとっては今その時にお金が手に入る事が大切であり,そのためのコストについてはかなり鈍感になっている.2010/01/18




