中公新書ラクレ
論争・学力崩壊

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  • サイズ 新書判/ページ数 314p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121500021
  • NDC分類 372.1
  • Cコード C1237

出版社内容情報

惨憺たる「学力低下」の現状、「ゆとり教育」の是非……。左右対立の図式が崩壊し、多彩な論者によって闘われた学力崩壊論争。――もう「学力」は教育行政に任せて済む問題ではない。攻める「学力低下」論者、守る文部省。世紀末の論壇を揺るがせた巨大論争の全貌を明らかにする!

内容説明

惨憺たる「学力低下」の現状、「ゆとり教育」の是非…。左右対立の図式が崩壊し、多彩な論者によって闘われた巨大論争の全貌。―もう「学力」は教育行政に任せてすむ問題ではない。

目次

1 問題提起(ポスト学歴社会の選択(和田秀樹)
日本の教育は世界の孤児になる(和田秀樹)
大学生の頭がどんどん悪くなる(西村和雄/岡部恒治/戸瀬信之) ほか)
2 論争の展開(徹底討論・子供の学力は低下しているか(寺脇研×苅谷剛彦)
学力低下、そして日本は「階層社会」へ(清水義範)
「学力」をどうとらえるか(丹羽健夫/安斎省一/苅谷剛彦) ほか)
3 教育現場と地方自治(「ゆとり」改革の功罪―全体の底上げか、エリート養成か(田村哲夫×藤田英典)
緊急アンケート 教育現場はこう考える(中井浩一編)
公立高校は「第二の国鉄」か(河上一雄) ほか)

著者等紹介

中井浩一[ナカイコウイチ]
1954年東京生まれ。開成中学・高校を経て京都大学文学部卒業。一般企業勤務後、大手予備校講師を経て、1995~97年ドイツに留学。ドイツの国語教育、特に作文教育を研究した。現在、国語専門塾「鶏鳴学園」代表。著書に『高校が生まれかわる』(中央公論新社刊)がある
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感想・レビュー

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rigmarole

3
印象度B。2000年前後の所謂「学力低下論争」を追ったもので、雑誌に掲載された論文、討論、インタビュー等で構成されています。何人かの論者の主張は既読書の繰り返しでしたが、その一方で、より幅広い関係者の見解を知ることができました。私には、やはり寺脇研氏や田村哲夫氏の主張があまりに楽観的な気がしてなりません。彼らの前提が崩れたのがこの後10年間の教育の状況だったのでは。一方、苅谷剛彦氏の分析の鋭さ、佐藤学氏の洞察の深さが印象的です。私にはこちらの方が正論に思えますが、それは今になってからの結果論?2013/11/28

アルゴン

0
★★☆   いわゆる「ゆとり」が問題になっていた頃のいろいろな人のご意見を集めたもの。文科省がゆとりに対してどういった理由付けをしているのかはわかりましたが、それ以外は寄せ集めみたいな感じであまり印象には残らず。2014/03/04

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