出版社内容情報
人はなぜ水族館を作ったのか。そして水族館の水槽はなぜ青く見えるように作られるのか。
数々の問いとともに、人を幻想的な世界へと誘う水族館。
古代から現代まで、人が水族館を介して魚や水生生物とどう関わっていたのか、海底という未知の空間にどのような思いを託していたのか。
220点を超える図版をもとに古今東西の歴史を解き明かす!
幻のサントリー学芸賞受賞作、新たな写真や加筆を施し堂々の復刊。
【目次】
はじめに ガラスのむこうの「海」
第1章 水族館前史
1 古代人の水族「観」
2 中世ヨーロッパにおける水族「観」
3 「紙の水族館」あらわる――近世から近代ヨーロッパの博物学
コラム1 日本神話における水界と水族のイメージ
コラム2 中国・日本における藻魚図と本草学
コラム3 金魚文化の隆盛
第2章 モダンでレトロな近代水族館の世界
1 「アクアリウム」の誕生
2 帝国の水族館
3 夢の水族館つき実験所
コラム4 海の教会――ハンブルク動物園つき水族館
コラム5 英国軍艦「チャレンジャー」の航海
第3章 日米の水族館と激動の時代
1 星条旗のもとで――アメリカ水族館物語
2 陸にあがった「龍宮城」――日本人と水族館
3 水族館と第2次世界対戦
コラム6 浦島太郎と龍宮――革命、破滅そして再生
第4章 「非日常体験」を求めて――「テーマアクアリウム」の世紀
1 新しい展示、新しい海のイメージ
2 「海洋パーク」と「テーマアクアリウム」の出現
3 日本における「テーマアクアリウム」の発展
4 「体験消費の場」としての水族館
コラム7 水族館を経営するシミュレーションゲーム『テーマアクアリウム』
コラム8 沖縄国際海洋博覧会と海洋開発
コラム9 ショッピングモールのような水族館
第5章 水族館は境界をこえて――生きもの展示の未来
1 動揺する水族館
2 水族飼育をめぐる攻防――じっさいにあった事件が語ること
3 「ハイブリッド水族館」への道
4 水族館の未来
内容説明
ひとはなぜ水族館を作ったのか。その蒼い空間があらわすものは何か―。数々の問いとともに、私たちを一瞬にして幻想的な世界へといざなう水族館。この特異な空間を介したひとと水生生物とのかかわりについて、カラー写真を含む約200点の図版をもとに古今東西の歴史を解き明かす。第40回サントリー学芸賞(社会・風俗部門)受賞作に新たな写真と文をくわえ、環境問題にゆれる水族館のあるべき未来像について語る決定版。
目次
第1章 水族館前史(古代人の水族「観」;中世ヨーロッパにおける水族「観」 ほか)
第2章 モダンでレトロな近代水族館の世界(「アクアリウム」の誕生;帝国の水族館 ほか)
第3章 日米の水族館と激動の時代(星条旗のもとで―アメリカ水族館物語;陸にあがった「龍宮城」―日本人、水族館と出会う ほか)
第4章 非日常体験を求めて 「テーマアクアリウム」の世紀(新しい展示、新しい海のイメージ;「海洋パーク」と「テーマアクアリウム」の出現 ほか)
第5章 水族館は境界をこえて 生きもの展示の未来(動揺する水族館;水族飼育をめぐる攻防―じっさいにあった事件が語ること ほか)
著者等紹介
溝井裕一[ミゾイユウイチ]
関西大学文学部教授。1979年兵庫県生まれ。博士(文学)。専門はひとと動物の関係史、西洋文化史、ドイツ民間伝承研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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