中公選書<br> 昭和天皇の敗北―日本国憲法第一条をめぐる闘い

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中公選書
昭和天皇の敗北―日本国憲法第一条をめぐる闘い

  • 小宮 京【著】
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  • サイズ 46判/ページ数 296p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784121101549
  • NDC分類 323.141
  • Cコード C1331

出版社内容情報

昭和天皇が「象徴」を受け入れたという「御聖断」は存在するのか――。
日本国憲法の基本原理の一つである国民主権の成立過程を追うなかで発見された資料には、昭和天皇のそれとは逆の真意が示されていた。
「御聖断」の唯一の証言者・幣原喜重郎はなぜ昭和天皇の真意を隠したのか。

本書は、昭和天皇が主権を失うまでの経緯を検証し、戦後という時代の始まりと終わりを再考するものである。

内容説明

大日本帝国憲法における元首から日本国憲法の「象徴」へ―。GHQ草案をただちに受け入れたという昭和天皇の「第三の聖断」は事実なのか。憲法改正の過程をつぶさに検証し、昭和天皇の真意を明らかにするとともに、主権の所在とその文言をめぐって展開された幣原喜重郎、松本烝治ら日本政府とマッカーサー、ケーディスらGHQ、そして宮沢俊義、佐々木惣一、南原繁ら学者たちの激しい攻防を描き、戦後がいかに始まったかを問い直す。

目次

第一章 「第三の聖断」は存在したか?
第二章 日本型立憲君主制の模索―内大臣府案の政治的意義
第三章 天皇と国民主権の調和―東京帝国大学憲法研究委員会
第四章 「第三の聖断」と異なる「希望」発言―枢密院での審議と貴族院を中心とした非公式会合
第五章 国民主権の明示―衆議院における「自由な審議」
第六章 元首を目指して―貴族院の闘い
第七章 解釈による元首化―模索する昭和天皇
終章 戦後の終わり

著者等紹介

小宮京[コミヤヒトシ]
青山学院大学教授。1976年福岡県生まれ。東京大学法学部卒業。同大学大学院法学政治学研究科博士課程修了。博士(法学)。専門は日本現代史・政治学。桃山学院大学法学部准教授等を経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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パトラッシュ

126
新憲法第1条「天皇は日本国の象徴」を昭和天皇は黙って受け入れたとされてきたが、実際は元首としての立場を残そうと側近を通じ政治工作を行っていた。しかし公職追放の脅しに屈した幣原内閣と国会は天皇の意向を無視し、GHQ草案をそのまま受け入れたため孤立した天皇は諒承するしかなかったのが真相だった。主権者であった戦前も平和の意志を無視した軍に暴走され、主権者の地位を降りる際も考えを通せず敗北した天皇の心中は察するに余りある。天皇の受諾神話は戦後の憲法定着を促したが、その政治的汚さを三島由紀夫は嫌ったのかもしれない。2025/02/25

koji

14
憲法記念日を前に読了。日本国憲法の成立過程において、国民主権・象徴天皇制をすんなり受け入れたとする昭和天皇の第三の聖断は事実ではなく、天皇は君民共治を望んでいたにも関わらず幣原・松本等がGHQの圧力に屈し、その意向を無視して現行憲法を制定したとするのが本書の結論です。登場人物が多い上、著者が調査過程を綿密に書き込んでいるので、しばしば(木にばかり目がいき)森が見えなくなり、とても読み難いのが欠点ですが、途中手元に「憲法」(芦部信喜)を置き少し併読し乍ら読み進めた所論点が整理され視界が晴れました。コメントへ2025/04/29

キミ兄

5
日本国憲法第一条での主権在民に関するいわゆる「聖断」の虚構を暴く作品。実は昭和天皇が天皇主権にこだわっていたのにGHQの案を渋々受け入れただけだという。さらには朝鮮戦争時に日本が再軍備しようとしたとき、最高司令官は天皇であるべきと言った話とか、現代の天皇観から見るとビックリするような昭和天皇の認識が明らかになっている。 やっぱり昭和天皇は戦争責任を感じてなかったんだなあという感慨と、平成天皇退位時のあの会見が終戦時のその状況からすると憲政の常道に反するものだったという事が改めて分かった。☆☆☆☆☆2025/03/14

清水勇

4
題名の「昭和天皇の敗北」と「憲法改正」が結び付かなかったが読了後納得。著者の戦後の憲法改正に関する膨大な資料を読み解く、飽くなき探究心の成果に感謝。天皇が単純に新憲法を承認しなかったことは理解出来た。しかし(著者も明確に記載しないが)天皇が最後まで一定の権力維持を新憲法に求め続けた理由は、太平洋戦争(大東亜戦争)の開始の反省と終戦の経験から日本人が重要な決断ができないことを痛感していたからでは無いか?又、終戦後のような国会での議論が今できておらず、且つキチンと議事録として残されていないことに怖さを感じた。2025/04/10

Hisashi Tokunaga

4
日本国憲法の完成過程で昭和天皇は蚊帳のそとのおかれていたことを実証する著作。昭和天皇のインテリジェンス(血・肉が万世一系に彩られている)を戦争に負けたことの故に活用できなかったことが禍根として残った。2025/03/26

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