中公選書<br> 統帥権の独立―帝国日本「暴走」の実態

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中公選書
統帥権の独立―帝国日本「暴走」の実態

  • 手嶋 泰伸【著】
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  • 中央公論新社(2024/02発売)
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  • サイズ 46判/ページ数 248p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784121101471
  • NDC分類 392.1
  • Cコード C1321

出版社内容情報

帝国陸海軍の作戦行動の指揮・決定権限である統帥権。天皇大権に属し、その「独立」は内閣からの干渉を阻止した。そのため満洲事変以降、陸軍の暴走をもたらした最大の要因とされてきた。しかし近年、通説の見直しが進む。明治政府はなぜ「独立」を必要としたのか。否定論者がいながら、なぜ「独立」は維持されたのか。海軍の役割とは。本書は、軍事の特殊専門意識に着目、明治からアジア・太平洋戦争敗北までの通史を描く。

内容説明

帝国陸海軍の作戦行動の指揮・決定権限である統帥権。天皇大権に属し、その「独立」は内閣からの干渉を阻止した。そのため満洲事変以降、陸軍の暴走をもたらし、大日本帝国崩壊の最大要因とされてきた。しかし近年、通説の見直しが進む。元老らはなぜ「独立」を支持したのか。政党人、軍人にも否定論者がいながら、維持されてきたのか。本書は、軍事の特殊専門性に着目、明治期からアジア・太平洋戦争の敗北まで通史のなかで描く。

目次

第1章 統帥権独立の確立へ―一八七〇~九〇年代(参謀本部の独立―軍事指導の専門分化;法体系の形成―帝国憲法と軍令 ほか)
第2章 政党政治の拡大のなかで―一九〇〇~二〇年代(軍部大臣現役武官制の制定、そして廃止;帝国国防方針と予算要求―政党勢力、世論との対峙 ほか)
第3部 軍部の政治的台頭―一九三〇年代(統帥権干犯問題―国防可否判断をめぐる海軍の反発;満洲事変の混迷―軍内部の統制欠如 ほか)
第4章 日中戦争の泥沼―一九三七~四〇年(不拡大方針のなかでの拡大―決定者をめぐる混迷;和平交渉の不発―国務と統帥の統合の模索へ)
第5章 アジア・太平洋戦争下の混乱―一九四一~四五年(対米開戦へ―なぜ海軍は戦争を決意したのか;陸・海相の統帥部長兼任―総力戦下の戦争指導 ほか)

著者等紹介

手嶋泰伸[テシマヤスノブ]
龍谷大学文学部講師。1983年宮城県生まれ。2006年東北大学文学部卒業。11年同大学院文学研究科博士課程後期修了。日本学術振興会特別研究員、東北学院大学非常勤講師、国立高専機構福井工業高等専門学校講師などを経て、20年より龍谷大学文学部講師。専攻・日本近現代史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ジュンジュン

12
本来、軍が政に関与させない(逆も然り)為だった統帥権の独立が、30年代、軍部の暴走を招き、日本は敗北へと至ったのは何故か?著者は軍の暴走は統帥権の独立に起因するのではなく、軍内部の統制欠如が原因であり、本来別件であった二つが混ざり合い複雑化したとする。統帥権の独立を支えたものは、軍事の事は軍人にしか担えないという「特殊専門意識」だという。この考えが広く認識されていた為、敗戦まで存続したというが…難しかったなあ(苦笑)。2024/04/12

Cana.t.kazu

1
 知りたい情報がなかったのが,残念でした。2024/03/28

onepei

1
思惑とは違うところにハマってしまった感2024/03/17

Kelevra Slevin

0
明治維新を迎えて政治・軍事両方を担っていた士族は安定的な秩序維持には危険な存在であるため、非政治的な軍事組織を作り上げる必要があった。そのために考えだされたのが軍事集団が政治領域に侵食しないよう「統帥権」という枠にある種孤立化させるものであった。当初は、西郷従道が郷土のものたちを勝手に台湾に渡らせてしまうことなどがあったが、徐々に安定的な政党政治が作り上げられる中で問題は落ち着いて来たが、満州事変、日中戦争、そして対米開戦という形でそもそも政治と軍事領域はきれいに分けることなどできないという矛盾(1/2)2024/04/29

はやみん

0
一般に統帥権の独立そのものが戦前日本の迷走の原因とされるが、本書ではそれによって生じた軍事の特殊専門意識及びセクショナリズムこそが戦前日本の大きな欠点だったことを論じる。現代にも通ずる示唆に富む内容だった。2024/02/28

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