中公選書<br> 分断の克服 1989‐1990―統一をめぐる西ドイツ外交の挑戦

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中公選書
分断の克服 1989‐1990―統一をめぐる西ドイツ外交の挑戦

  • 板橋 拓己【著】
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  • 中央公論新社(2022/09発売)
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  • サイズ 46判/ページ数 288p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784121101297
  • NDC分類 319.34
  • Cコード C1322

出版社内容情報



板橋 拓己[イタバシタクミ]
著・文・その他

内容説明

一九八九年に「ベルリンの壁」が崩壊し、ドイツ統一への機運が高まる。だがソ連のゴルバチョフは統一に反対。英仏やポーランドも大国ドイツの復活を危惧し、米国のブッシュは冷戦の勝利とNATOの維持拡大を優先する。冷戦後の国際秩序について各国の思惑が交錯する中、「ヨーロッパの分断」を克服する外交を展開したのが、西ドイツ外相ゲンシャーだった。本書はドイツ統一をめぐる激動の国際政治を、最新の史料を駆使し描き出す。

目次

序章 ドイツ統一をめぐる国際政治―1989~90年
第1章 分断の克服をめざして―ベルリンの壁崩壊以前
第2章 東ドイツ難民危機からベルリンの壁崩壊へ
第3章 統一への道―「一〇項目」から「2+4」へ
第4章 冷戦後の欧州安全保障問題―NATOは拡大するか
第5章 「制約なき完全な主権」の追求―対ソ交渉という核心
第6章 「オーデル・ナイセ線」をめぐる攻防―国境問題の解決

著者等紹介

板橋拓己[イタバシタクミ]
1978年栃木県生まれ。2001年北海道大学法学部卒業、08年同大学院法学研究科博士後期課程修了。博士(法学)。成蹊大学法学部助教、准教授などを経て、16年より教授。22年より東京大学大学院法学政治学研究科・法学部教授。専攻は国際政治史。著書に『黒いヨーロッパ―ドイツにおけるキリスト教保守派の「西洋」主義、1925~1965年』(吉田書店、2016年、日本ドイツ学会奨励賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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紙狸

24
2022年刊行。大佛次郎賞を受けた。1978年生まれの著者はまえがきで記す。ドイツ統一は、冷戦や東西分断の「終わり」を象徴するだけでなく、現代の「始まり」に位置する出来事でもあるのだーと。統一を巡って従来、西独のコール首相の業績を強調する向きが多かったのに対して、著者はゲンシャー外相にスポットライトをあてた。最新の公開文書を活用した成果だというのは分かる。ただ、ゲンシャーってそんなに立派な人だったか、という疑問は残った。旧ユーゴスラビアからのクロアチア独立をいち早く承認したことは当時、批判されたはずだ。2023/01/26

ジュンジュン

9
「ベルリンの壁の崩壊は、ドイツ統一の可能性を開くと共に、第二次世界大戦の亡霊を蘇らせる出来事であった」(214p)。二つの分断(東西ドイツと冷戦下の欧州)の克服を目指した西独外相ゲンシャー(コール首相はドイツ統一が最優先)を中心に据え、錯綜するドイツ統一プロセス(89/90)を見つめる。本書では脇役に位置するソ連だが、キーパーソンはやはりゴルバチョフだと思う。当時、ソ連が危機的経済状況だったとはいえ、平和裏に実現できたのは彼の決断が大きいと思う。もし、プーチンだったら…。2022/11/04

メロン

6
東西冷戦終結のことを思っているよりも私は知らなかった。本書では東西ドイツの統一という一大事業について、西ドイツ、コール首相とゲンシャー外相の動きを中心として記述がされている。先行研究ではコール首相の動きに着目されているようだが、ゲンシャー外相についても光を当てているとのことである。(私は専門家ではないのでそれ自体知らなかったが…)東ドイツからの難民流出、米ソ英仏、欧州諸国と統一ドイツの在り方についての多方面の議論とポーランド国境オーデルナイセ線確定までの過程が中心となっている。2024/11/05

わび

5
コール政権で外相を務めたゲンシャーを軸に東西ドイツの統一を巡る外交を描く。著者はゲンシャーのCSCEを中心とした和解的な構想と、米国と共に統一ドイツのNATO帰属に傾斜するコールとの間に存在した競合関係を強調する。小政党FDPを率いるゲンシャーは独自性を打ち出す必要性があったとの指摘は面白く、それが一定程度は許容された連立の在り方も興味深い。とはいえ彼の構想は比較的初期に政権内部で退けられており、彼が統一に果たした貢献はビジョンというよりもむしろ対話的な姿勢と特にソ連指導部からの信頼だったように思える。2024/08/23

peco

4
あまりにも突然に思えたベルリンの壁の崩壊からなぜあんなにも短期間でドイツの統一が成し遂げられたのか、しかもNATOへの完全帰属という形で。長年の疑問であった。その奇跡的な歴史的大変換の裏側の外交努力をまるで一編の映画を見るようにしかし綿密な資料に裏付けられた史実によってあぶり出した労作。歴史とは大きな流れの中の偶然のピースと個人の不断の判断と行動との掛け合わせで作られていくのかと。相手の事情を慮りつつ信念をもってことにあたる。これぞ外交。第二次世界大戦がそうであったように、処理の綻びが新たな戦争につながる2023/01/09

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