中公選書<br> 究極の俳句

個数:
電子版価格
¥1,760
  • 電書あり

中公選書
究極の俳句

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2024年07月27日 18時03分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 46判/ページ数 206p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784121101181
  • NDC分類 911.304
  • Cコード C1392

出版社内容情報

俳句では、たった十七音しか使えない。だから俳人は劇薬を扱う化学者の注意深さでもって、言葉の一つ一つを吟味し、どう組み合わせれば最大の効果を与えるかを戦略的に思考する。俳人とは疑りぶかい言葉の化学者なのである――。俳諧を芸術へと高めた芭蕉以降の数々の名句を味わいながら、その根底にはつねに、常識への批評精神にもとづく新しい価値の創造があったことを明らかにする。俳壇の気鋭による創見に満ちた俳句論。

内容説明

俳句では、たった十七音しか使えない。だから俳人は劇薬を扱う化学者の注意深さでもって、言葉の一つ一つを吟味し、どう組み合わせれば最大の効果を与えるかを戦略的に思考する。俳人とは疑りぶかい言葉の化学者なのである―。俳諧を芸術へと高めた芭蕉以降の数々の名句を味わいながら、その根底にはつねに、常識への批評精神にもとづく新しい価値の創造があったことを明らかにする。俳壇の気鋭による創見に満ちた俳句論。

目次

序章 言葉は信じられない
第1章 季語を疑う
第2章 常識を疑う
第3章 俳句は重い文芸である
第4章 重みのある句とは―その題材
第5章 重みのある句とは―その文体
終章 俳句は時代を超えられるだろうか

著者等紹介

〓柳克弘[タカヤナギカツヒロ]
1980年、静岡県浜松市生まれ。早稲田大学教育学研究科博士前期課程修了。専門は芭蕉の発句表現。俳句実作は藤田湘子に師事。2004年、第19回俳句研究賞受賞。現在、俳句結社「鷹」編集長。読売新聞朝刊「KODOMO俳句」選者。早稲田大学講師。句集に『未踏』(第1回田中裕明賞)、評論集に『凛然たる青春』(第22回俳人協会評論新人賞)など。2017年度、Eテレ「NHK俳句」選者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かふ

14
俳句も短歌に押され気味で岐路に立たされているのだと思う。そのことを踏まえて「究極の俳句」という極北の文学性を求めるのか、あるいは短歌のように一般へと開放していくのか、このへんは難しい問題で、個人の思いもあるだろうから一概には言えないのだが、このスタイルは今は流行らないのだと思ってしまった。結局芭蕉の俳句が一番で、そこに中央集権的な権力機構が働いてしまうのではないか?それは文語というものを最後まで疑い得ない著者の態度であろう。そこのところがわかりにくいというか、テーマ性を持てということはいいと思うのだが。2022/12/23

koke

7
プレバトやNHK俳句を見ていて俳句って面白いなと感じていて、それで手に取った本です。俳句鑑賞の視点や姿勢を知るのに、初心者としては面白く読めました。詳しくないのでこの界隈でどれぐらい挑発的な内容なのかはわかりませんが、内容からの印象として「究極」というのは青臭くも感じました。あとがきにも、若いうちに俳句の本質について書いておいた方が良いと助言を受けて書いたとありましたし。そういう若々しい情熱を感じたところも面白かったです。2023/12/29

オールド・ボリシェビク

3
著者の高柳克弘、テレビのNHK俳句などで拝見するに、温和な風貌なのだが、ここに書いていることはかなり激越だ。章立てからして「言葉は信じられない」「季語を疑う」「俳句は重い文芸である」と挑発的である。それは、このまま、現状にとどまっていては俳句に将来性はない、という見切りからきているのだと思う。「文体の新しさ、素材の新しさ。なるほどこれらには限界がある。ただし、主題については限りがない。人の数だけ、詠むべきものはある」(p197)。示唆に富む一冊である。2022/05/24

peace land

3
じっくり読みましたが、俳句を作るのが、ますます難しくなってきた気分です。2022/05/06

kumoi

2
俳句で使えるのはたった17文字。一般的には季語を入れなければならず、季語に引き寄せられて文語調にならざるを得ない。短歌の自由さに比べると、俳句は伝統的で堅苦しい。あとほかに箴言っぽくなってしまうのも個人的には好みでない。俳句の限界と可能性に気づかせてくれる良い本でした。2024/01/05

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/17906621
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品