出版社内容情報
21世紀最初の二〇年間の日本の経済政策は、財政健全化とデフレ脱却を追求し続けてきたと言える。官邸主導で展開されてきた「アベノミクス」も突然生まれたわけではない。本書はその源流を小泉内閣期の経済財政諮問会議の議論に辿り、諮問会議の民間議員を務めた経済学者――伊藤隆敏、岩田一政、大田弘子、竹中平蔵、吉川洋の各氏の証言とともに、経済学に裏付けられた政策の実現がどこまで可能かを分析し、理論と現実のギャップをみる。
内容説明
21世紀最初の二〇年間の日本の経済政策は、財政健全化とデフレ脱却を追求し続けてきたといえる。そこでは次次に襲いかかる危機の克服に経済学の知恵が問われた。官邸主導で展開されたアベノミクスも例外ではない。小泉内閣以降、経済政策の立案に加わった五人の経済学者、伊藤隆敏、岩田一政、大田弘子、竹中平蔵、吉川洋の各氏との対談を通じて得た現場での議論を踏まえ、現在行われている政策の核心に迫り、今後の課題をあぶり出す。
目次
序章 安倍内閣は小泉内閣と何が似ていて何が違うのか
第1章 小泉内閣前半
第2章 小泉内閣後半
第3章 第一次安倍内閣
第4章 福田内閣から民主党政権まで
第5章 第二次安倍内閣以降
終章 二〇二〇年代の宿題
著者等紹介
土居丈朗[ドイタケロウ]
1970年奈良県生まれ。93年大阪大学経済学部卒業、99年東京大学大学院経済学研究科博士課程修了。博士(経済学)。東京大学社会科学研究所助手、慶應義塾大学経済学部助教授などを経て、2009年より同大学教授。著書に『地方債改革の経済学』(日経・経済図書文化賞、サントリー学芸賞)など。政府税制調査会、行政改革推進会議、社会保障制度改革推進会議、財政制度等審議会、産業構造審議会などの委員を兼務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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グリーン0607