出版社内容情報
ヨーロッパ近代が帰結したニヒリズムからどう脱却するか。日本の伝統に向かう発想が生んだ決定的な名著。
内容説明
西洋の詩人的抵抗から日本の風狂人までを描き、虚や空を根拠とする伝統に目をむけた代表作。全集未収録対談も収録する。
目次
詩とデカダンス(事実と虚構;狂の諸相;近代における芸術の運命)
無用者の系譜(無用者の系譜;文人気質)
歴史の顔―唐木順三・鈴木成高‐対談
著者等紹介
唐木順三[カラキジュンゾウ]
1904(明治37)年、長野県上伊那郡に生まれる。1927(昭和2)年に京都帝国大学哲学科を卒業。近代文学研究から中世へと視野を広げ、独自の評論活動を行う。1940年、同郷の古田晁、臼井吉見と共に筑摩書房を設立する。戦後は同社の書籍や雑誌『展望』の編集を行い、一方で、明治大学文学部の教授もつとめた。1956年に『中世の文学』で読売文学賞・文芸評論賞を受賞。1980年、76歳で逝去
粕谷一希[カスヤカズキ]
1930(昭和5)年、東京都生まれ。東京大学法学部卒業。1955年、中央公論社に入社。『中央公論』編集長などをつとめる。1978年、中央公論社を退社し、1986年、『東京人』編集長に就任する。現在、評論家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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