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中公選書
スペイン王権史

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  • サイズ B6判/ページ数 475p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784121100122
  • NDC分類 236.05
  • Cコード C1322

内容説明

近代スペインの歩みは1492年のスペイン統一からであった。王権はハプスブルク朝からブルボン朝へ移りながら現代まで続く。その500年を超える歴史を、王族や政治家、軍人、革命家個々の人間像を交えて大河的に描ききった本書は、近代国家において「王権」とは何かを考えるうえで、さまざまな示唆に満ちている。

目次

第1章 ハプスブルク朝スペインの光と影
第2章 ブルボン朝スペインの誕生から第一共和制へ
第3章 アルフォンソ一二世と一三世の時代
第4章 スペイン第二共和国の誕生
第5章 スペイン内戦
第6章 フランシスコ・フランコ将軍
第7章 フアン・カルロス一世
第8章 2月23日クーデター“通称、23F”
第9章 国王の家族
第10章 スペインと日本の王室・皇室外交

著者等紹介

川成洋[カワナリヨウ]
北海道大学文学部卒業。現在、法政大学教授、社会学博士(一橋大学)、武道家(合気道6段、居合道3段、杖道3段)

坂東省次[バンドウショウジ]
京都外国語大学外国語学部卒業。現在、京都外国語大学外国語学部スペイン語学科教授・学科長、京都セルバンテス懇話会代表

桑原真夫[クワバラマサオ]
北海道大学経済学部卒業。詩人、スペイン・ガリシア文学研究家。1984~89年、銀行員としてマドリッドに勤務。ヨーロッパ在勤14年(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

wang

4
レコンキスタによりスペイン統一以後、現代までの変遷。カトリック両王の時に新大陸を得てハプスブルク王朝時に陽の沈まない帝国を出現させ世界最強国になったのに、現在は欧州の後進国として低迷する疑問へのヒントがある。新世界から流入した大量の銀はドイツでの新教徒との戦争に浪費され、国内での富の蓄積はできなかった。その後もフランス王国やナポレオン戦争による介入、両大戦期に海外からの介入や相次ぐ内戦で疲弊。戦後もファシズム政権が転覆せず維持され発展できなかった。英邁で決断力があるファンカルロス現国王により徐々に発展。2021/09/01

ゆたか

2
カルロス1世からフアン・カルロス1世現国王までのスペインの歴史。政治史よりも各国王に重点が置かれているのがこの本の特徴なので、王侯貴族好きな人は楽しめるかも。二点ほど指摘をする。1.「カルロス三世(1713~1759年 在位1759~1788年)」とはどういう意味か。死んでから即位したのか。他の王は例えば「フェリーペ二世(1527~1598年 在位1556~1598年)」と表記されている。2.第二共和国時代のカタルーニャの政治家の名前は「フランセクス」でなく「フランセスクFrancesc」である。2013/10/28

sekitak

0
自分のスペインブームの勢いで読み終えた本。レコンキスタから始まり、ハプスブルクにブルボン、フランコにファン・カルロス現国王を網羅している。フランコの前後にあるスペインの政治的混乱は読みやすく理解しやすかった。が、きっと著者は王家好きの方なんだろう。歴史書のはずが次第に皇室語り調になっていく最後の章はちょっとがっかり。ビフォーアフターのテーマ音楽が聞こえてくるようだった。2013/05/22

wang

0
王権に関しての記述がほとんどないのが残念。紙面のほとんどは共和制時代や内戦期、独裁期。残りも国王列伝。今もカスティリア等各国王の継承者であるがスペイン王を名乗るようになった時期、血統によらず選挙で選ばれたアルフォンソ12世、生まれながら国王となった同13世。亡命期に王家の家長として国王を称したドンファン。そしてドンファンのではなくカストロの継承者として即位したファンカルロス。それぞれで王権とは何か考察する機会にも記述なし。立憲君主でもなく専制君主でもない独自路線の前国王の行動に王権とは何か考える片鱗あり。2023/11/10

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