内容説明
愛国心、家族、人生、仕事…「価値観」という指標に立てば日本人は世界で何位にあり、それは何を意味するか。異色の日本人論。各国横断の共通調査を爼上にのせ、その結果をランキング表形式で紹介しながら、日本人の見方や考え方の独自性について分析する。
目次
第1章 国や政府に関する価値観(自国に対する意識;政府・メディアに対する信頼感 ほか)
第2章 人生に関する価値観(人づきあいに関する意識;冒険・ギャンブルに対する意識 ほか)
第3章 家庭や子供に関する価値観(結婚に対する意識;不倫、同性愛に対する意識 ほか)
第4章 経済活動や働き方に関する価値観(競争、格差に関する意識;労働時間に関する意識 ほか)
第5章 科学や自然に関する価値観(科学技術に関する意識;ICT(情報通信技術)の利用と意識 ほか)
著者等紹介
鈴木賢志[スズキケンジ]
明治大学国際日本学部准教授。1992年東京大学法学部卒業、株式会社富士総合研究所、英国ロンドン大学を経て2000年英国ウォーリック大学PhD取得。1997年から10年間スウェーデンのストックホルム商科大学欧州日本研究所に勤務。専門は政治経済学、社会心理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ごへいもち
19
面白かった。橘玲の「(日本人)」の冒頭の統計の話がとても面白かったのでそういうランキングだけの本を探してみた。2013/06/01
壱萬参仟縁
15
たまに行く図書館にも掘り出し物があるもんだな。日本人は自国に誇りを感じないが(世界92位、20頁)、日本好き。しかし、日本のために戦いたくない(世界90位、16頁)。祖先の霊的な力があると思う日本人は世界1位!(97頁)。ま、死んだばあさんのうちに住んでいるが、しばらく、仏壇の部屋からなんか、囁いてきたかな?(んなわけないか)食事の支度を女性がしているというのは世界1!(133頁)。男尊女卑か。子育て、家計も同上(134-5頁)。ゲームオタク化も世界1位(159,161頁)。女性の家庭内における覇権強し。2013/08/17
ダンボー1号
11
2003年の発行。2000年調査データでグローバリズムに関して日本は「治安悪化」を最も恐れ「競争激化弱者切り捨て」の概念弱かった。グローバリズムは英語、移民と言うイメージ強かったのか。今調査すればどうだろう。戦争が起きたら参加するか?に対し「参加しない」が59カ国中最も低く「わからない」も多い。参加はしないけど守っては欲しい。うーーん。バリアで列島覆うテクノロジーが開発出来れば最もいいのかも。屋根で苦労しているうちはまだまだか。2015/05/19
pom
2
面白かったが読むのに時間がかかった。特に興味深かったのは祖先の霊的な力を信じるかという項目。当たり前と思っていたことが世界的にみると全然違っているという見本のような気がする。あと男尊女卑に関する質問はさもありなんって感じ、でも社会が大きく変化してもここの部分は根深い。人を脅して行動させるって方向があるような…。あとアメリカや中国はかなり経済や教育に格差があるそうだが調査先も気になった2013/12/12
たぬき
2
日本という共同体が好きなんです。国家は対象物ですが、共同体は内在しています。2013/04/15