中公新書<br> ミッテラン―現代フランスを率いた理想と野望

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ミッテラン―現代フランスを率いた理想と野望

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  • サイズ 新書判/ページ数 272p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121029010
  • NDC分類 289.3
  • Cコード C1223

出版社内容情報

フランス大統領を2期務め、欧州統合の礎を築いたフランソワ・ミッテラン(1916~96)。
社会党初の大統領として、東西ドイツ統一や冷戦終結など国際政治の激動期を導いた。
一方、青年期にはナチスに協力的なヴィシー政府で働いた過去や、大統領期に新自由主義的な政策を実施したことから、権謀術数を駆使した「政治屋」と揶揄する声も多い。
毀誉褒貶ある足跡から、戦争と革命の20世紀とフランス現代史を辿る。


【目次】

内容説明

フランス大統領を2期務め、欧州統合の礎を築いたフランソワ・ミッテラン(1916~96)。社会党初の大統領として、東西ドイツ統一や冷戦終結など国際政治の激動期を導いた。一方、青年期にはナチスに協力的なヴィシー政府で働いた過去や、大統領期に新自由主義的な政策を実施したことから、権謀術数を駆使した「政治屋」と揶揄する声も多い。毀誉褒貶ある足跡から、戦争と革命の20世紀とフランス現代史を辿る。

目次

第1章 フランスの地方に生まれて―「王か法王になる」
第2章 世界大戦との出会い―「フランスを中から目覚めさせる」
第3章 政界のホープ―「野心は統治者になることに尽きる」
第4章 大統領への道―「革命とは決別のことである」
第5章 社会主義から欧州統合へ―「私はヨーロッパ建設と社会正義の間で迷っている」
第6章 ドイツ統一とポスト冷戦時代の始まり―「自らの手でヨーロッパを作り出す」
終章 フランスの歴史と政治―ミッテランが遺したもの

著者等紹介

&#134071;田徹[ヨシダトオル]
1975年東京都生まれ。慶應義塾大学法学部卒業、東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了(学術博士)。北海道大学法学研究科/公共政策大学院教授、パリ政治学院招聘教授等を経て同志社大学政策学部教授、フランス国立社会科学高等研究院日仏財団リサーチアソシエイトを務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

110
政治状況の変化に応じて敵味方を変えていく政治家をバルカン政治家と呼ぶが、戦後フランス初の左派大統領ミッテランはその典型といえる。政治的出発は右派だったが戦時中のレジスタンス活動で左派との関係を深め、第四共和政では中道派として閣僚を歴任し首相の座に近づく。しかしドゴールの圧倒的なカリスマへの対抗軸として左派に転身し大統領に上り詰める過程は、理想など野望実現の道具でしかない冷徹な現実政治家の肖像画だ。しかし権力優先の政治手法が今日の社会党衰退の遠因なのは確かで、左派という資産を自分のため食い尽くしたと思えた。2026/05/14

ラウリスタ~

11
意外と知らないんだなと実感。戦時中はヴィシー政権内部でレジスタンス(国外のドゴールと対比)。戦後はドゴールと同じ時期に政権を争っていたが、58年の第五共和政以降によりしばらく雌伏の時。ずいぶん高齢になってから大統領。社会党の、左派の大統領でありながらも、ヨーロッパ統合、グローバリズムという時代の流れに従う。政治屋にして政治家。風見鶏と揶揄もされるが、多党化の時期にはちょうどいいバランサーに。ナチスや植民地などのフランスの過去を断罪するのではなく、清濁併せ飲む。経済音痴で文学嗜好な、古き良きフランス人か。2026/05/27

nishiyan

10
戦後フランス初の左派大統領として2期務めたフランソワ・ミッテランの評伝。第二次大戦中の捕虜経験に始まり、ヴィシー政府での勤務、右派に傾倒したものの、反ドゴールの旗手たらんと左派へと転向して大統領となるまでの歩みは興味深かった。大統領となるも国有化などの社会主義的な経済政策で味噌をつけてしまうが、コアビタシオンに陥ったことを奇貨として新自由主義的政策で乗り切る運に恵まれた感はある。社会主義の実現から欧州統合へと軸を移したことは彼の機を見るに敏なところを示しており、政治屋であり、政治家であったのだろう。2026/05/09

お抹茶

5
ミッテランの一生を軸に20世紀フランス政治の軌跡を辿る。青年時の恋文がいかにもフランス的。レジスタンス運動後,時代の空気や権力配置に合わせて最適な手段を選ぶ。ドゴール退場と共に出てきたミッテランは,政権復帰したドゴールによって一旦歩みを止めさせられた。政治には継続,懐柔,調停が大事だと考えるミッテランにとって,全てを支配しようとするドゴールは許容できなかった。文人政治家として個人の自由を重視し,女性権利獲得,死刑廃止,労働時間短縮などを実現。ドゴール時代の偉大なフランスに代わる欧州統合に希望を示した。2026/05/29

しまたる

3
フランス大統領として名前は知っていたが、同時代のサッチャーやレーガン(と本邦の中曽根)と違い思想や経歴などを詳しくは知らなかったミッテランの長い政治人生を記述した新書。ところどころにフランス政治に通底する特徴(度重なる体制転換や短い首相任期)やルペンなどの現代につながる要素も見られて興味深い。個人的に一番印象に残った政局は中道を標榜するミッテランが左右分離を促す第五共和制のシステムに合わせ一気に社会主義者になった場面だ。民由合併後に代表になり横路系とも接近して社民路線に舵を切ったニュー小沢を彷彿とさせる。2026/05/04

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