中公新書<br> サッチャー―「鉄の女」の実像

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中公新書
サッチャー―「鉄の女」の実像

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  • サイズ 新書判/ページ数 336p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121028792
  • NDC分類 289.3
  • Cコード C1222

出版社内容情報

マーガレット・サッチャーは、20世紀後半を代表する政治家の一人だ。1975年に保守党党首となり、79年には英国史上初の女性首相に就任。「鉄の女」の異名をとり、90年まで在任した。サッチャリズムと呼ばれた政策は、今なお賛否を集めている。本書は、波乱に富んだ生涯を照らし、その実像を描き出す試みである。


【目次】

 もくじ

まえがき――なぜ今、サッチャーか

第1章 食料品店主の娘が女性初の保守党党首へ
  1 生い立ち
  2 オックスフォードでの大学生活
  3 保守党下院議員
  4 ヒース政権の教育科学大臣
  5 保守党党首選への出馬
第2章 野党保守党の党首――一九七五年から七九年
  1 イギリスの経済危機と戦後コンセンサスの終焉
  2 急進化する左派と右派
  3 歯切れの悪いサッチャー
  4 大英帝国解体後のイギリス外交――欧米の間で
  5 初の女性首相の誕生

第3章 慎重な滑り出し――第一次政権 一九七九年から八三年
  1 経済政策をめぐる対立
  2 米英「特別な関係」の再建
  3 大英帝国の遺産――ジンバブエ独立とフォークランド紛争
  4 ヨーロッパ統合に対する姿勢
  5 野党の分裂と一九八三年総選挙

第4章 統治スタイルの確立――第二次政権 一九八三年から八七年
  1 サッチャリズムの絶頂期?
  2 炭鉱ストとの対決
  3 レーガンとの蜜月?――サッチャー外交の二面性 
  4 ヨーロッパ統合の再出発
  5 一九八七年総選挙への道

第5章 退場への道のり――第三次政権 一九八七年から九〇年
  1 社会政策におけるサッチャリズム
  2 統合の進展と為替レート・メカニズムをめぐる対立
  3 冷戦終結への道
  4 ドイツ統一
  5 辞職へ

終 章 首相退任後のサッチャーとその遺産
  1 晩年の日々
  2 彼女は何を遺したのか

あとがき
参考文献
サッチャー略年譜

内容説明

サッチャーは、20世紀後半を代表する政治家だ。1975年に保守党党首となり、79年にはイギリス初の女性首相に就任。「鉄の女」の異名をとり、10年以上在任した。サッチャリズムと呼ばれた政策は、「英国病」を克服したと言われる一方、レーガン米大統領とともに新自由主義の急先鋒だとして批判も招いた。本書は、激動の生涯を追い、経済から外交までの政策を俯瞰したうえで、彼女の「遺産」を浮き彫りにする。

目次

第1章 食料品店主の娘が女性初の保守党党首へ
第2章 野党保守党の党首―一九七五年~七九年
第3章 慎重な滑り出し―第一次政権 一九七九年~八三年
第4章 統治スタイルの確立―第二次政権 一九八三年~八七年
第5章 退場への道のり―第三次政権 一九八七年~九〇年
終章 首相退任後のサッチャーとその遺産

著者等紹介

池本大輔[イケモトダイスケ]
1974年東京都生まれ。98年東京大学法学部卒業。2000年東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了。07年オックスフォード大学政治・国際関係学部にてPh.D(政治学)取得。関西外国語大学国際言語学部専任講師、明治学院大学法学部専任講師、同大学准教授を経て、17年より同教授。2013年、日本学術振興会賞受賞。専門はヨーロッパ統合、ヨーロッパ国際関係史、イギリス政治(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

nishiyan

12
「鉄の女」の異名をとった英国首相マーガレット・サッチャーの評伝。第一次政権では権力基盤も弱く保守党内の派閥に配慮しながらの政権運営だったというのは意外だった。第二次政権ではフォークランド紛争で求心力は高まるが長期化するにつれて、側近政治に陥っていったのは興味深い。また政界のアウトサイダー同士だからこそのレーガン大統領との関係性も面白かった。外交での強硬姿勢から「信念の政治家」を演出しつつ、国営企業の民営化などでは柔軟に対応していった点など、老練な政治家だったからこそ、長く政権の任に就けたのだろう。2025/11/07

バーニング

5
流し読み。著者は政治学者なので伝記として書かれたわけでじゃないと思うが、生い立ちを含めてサッチャーが首相になる前のバイオグラフィーから始まるので、ちょっとしたヨーロッパ戦後史的な趣もあって面白い一冊。アジア外交では中国との香港返還問題はかなり苦労したんだろうなということ。日本側が「女性首相」の受け入れにややまごついたことが伺えた。そしていかにネオリベ政治家であろうと国民保健サービスのテコ入れは難しかったと。思想信条だけでは政治はできないことがよくわかる。2025/10/30

金吾庄左ェ門

5
簡潔ではありますが政治家になるまでも大変すぎる苦労があった事が書かれています。女性である上に階級社会であった当時のイギリスで首相にまで上り詰めたのですから、女性である事に固執する日本の女性議員とはあまりにも違いすぎます。首相就任後も党内の反対勢力に配慮する安全運転で政権を運営しますが、重要な場面では一切の妥協も譲歩も許さない姿勢は素晴らしいの一言に尽きます。著者はどこかサッチャーを悪く書きたかったのかも知れませんが、著者が言う所の戦後コンセンサスという旧弊を破壊して新しい時代の扉を開いた偉大な首相です。2025/10/24

O次郎

2
内政でも外交でも「鉄の女」という印象が強いサッチャーだが、特に初期の内政においては柔軟性を持っていたという点が意外だった。しかし、第二次安倍政権が示すように長期政権はすべからく柔軟性によって長期政権となり、硬直化した時にその政権が終わりを迎えるものなのだろう。勤勉な勉強家ながら信頼できる側近が閣内におらず、信頼できるのは官邸スタッフという姿はやや高市首相と被らないでもない。サッチャーを尊敬するという高市首相が、サッチャーの成功と失敗を学び、柔軟な姿勢で長期政権を築けるのか。そんなことを考えながら読了した2025/10/30

じゃみじゃみ

1
サッチャーの映画観たおぼえあるけどあのときサッチャーのこと全然知らなかったんだよな〜(今もだが)。割と面白かったです2025/11/06

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