出版社内容情報
兄秀吉を天下人に押し上げた功労者、豊臣秀長。
本能寺の変後、山崎・賤ヶ岳の両合戦に従軍して覇権確立に貢献し、四国・九州平定戦で大軍勢を指揮する。大功により紀伊・和泉・大和を拝領。郡山城を居城とし、大和大納言と呼ばれた。
忠実無比の補佐役というイメージだが、それにとどまらぬ秀吉の「名代」であり、後継たり得る実力者でもあった。諸大名の信望厚く、豊臣政権を支えながらも志半ばで病没した五十余年の生涯。
【目次】
はじめに――豊臣秀吉の陰に隠れて
序章 秀長の一族
通説による一族/父母/姉夫妻/妹夫妻
第一章 謎の前半生
1 「小一郎長秀」の謎
通説による秀長像/信長の直臣か/独立軍として従軍
2 秀吉配下の武将として
但馬・播磨に転戦/兄秀吉の失態/播磨平定戦/山陰方面へ転戦/高松城攻め
第二章 秀吉の天下取り
1 本能寺の変
山崎の戦い/清須会議/信長の葬礼
2 賤ヶ岳の戦い
伊勢へ転戦/秀吉軍の備え/柴田軍を撃破/但馬・播磨の支配
3 小牧・長久手の戦い
伊勢・尾張へ転戦/秀長宛秀吉書状/名代
第三章 紀伊・和泉・大和三国の太守
1 雑賀攻め
紀伊・和泉両国を拝領/和歌山城を築城
2 四国攻めの総大将
阿波・讃岐を平定/秀長の意地/長宗我部元親を降す/「比類なきの大将」秀長
3 大和大納言の誕生
大和入国/郡山城を造営/一揆平定/官位の変遷①/官位の変遷②
第四章 九州平定戦
1 九州を取り巻く環境
大友・島津・龍造寺の三つ巴/島津氏の台頭
2 豊臣軍の先鋒大将
事前交渉/九州平定戦に出陣/島津軍を撃破
3 九州の国分
島津義久、降伏/戦後処理/行幸
第五章 豊臣政権黎明期の柱石
1 大和国の支配
国衆、寺社勢力との関係/多武峯の郡山遷座/郡山の興隆
2 秀吉の後継者
関白就任の噂/北条攻め
3 家臣団
家老衆/筆頭家老横浜一庵/主な家臣
第六章 秀長の交友関係
1 兄秀吉との関係
忠実な家臣/秀吉から叱責
2 戦国大名との関係
毛利氏/徳川家康/その他の大小名
3 文化人との関係
茶人/秀長の趣味・教養
第七章 秀長の妻子
1 妻室
正室の父は神戸秀好/正室慈雲院/側室
2 子供
息子/息女――小早川秀秋室/息女――毛利秀元室/養女――森忠政室
終章 豊臣家の行く末
懸命の延命/早すぎた死/秀長の没年齢/葬儀・追悼/伝来する秀長像/後継者
あとがき
主要参考文献
豊臣秀長略年譜
内容説明
兄秀吉を天下人に押し上げた功労者、豊臣秀長。本能寺の変後、山崎・賎ヶ岳の両合戦に従軍して覇権確立に貢献し、四国・九州平定戦で大軍勢を指揮する。大功により紀伊・和泉・大和を拝領。郡山城を居城とし、大和大納言と呼ばれた。忠実無比の補佐役というイメージだが、それにとどまらぬ秀吉の「名代」であり、後継たり得る実力者でもあった。諸大名の信望厚く、豊臣政権を支えながらも志半ばで病没した五十余年の生涯。
目次
序章 秀長の一族
第一章 謎の前半生
第二章 秀吉の天下取り
第三章 紀伊・和泉・大和三国の太守
第四章 九州平定戦
第五章 豊臣政権黎明期の柱石
第六章 秀長の交友関係
第七章 秀長の妻子
終章 豊臣家の行く末
著者等紹介
和田裕弘[ワダヤスヒロ]
1962年(昭和37年)、奈良県に生まれる。戦国史研究家。織豊期研究会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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兵衛介




