中公新書<br> ユダヤ人の歴史―古代の興亡から離散、ホロコースト、シオニズムまで

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ユダヤ人の歴史―古代の興亡から離散、ホロコースト、シオニズムまで

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  • サイズ 新書判/ページ数 336p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121028396
  • NDC分類 228.5
  • Cコード C1222

出版社内容情報

ユダヤ教を信仰する民族・ユダヤ人。学問・芸術に長けた知力、富のネットワーク、ホロコーストに至る迫害、アラブ人への弾圧――。五大陸を流浪した集団は、なぜ世界に影響を与え続けているのか。古代王国建設から民族離散、ペルシア・ローマ・スペイン・オスマン帝国下の繁栄、東欧での迫害、ナチによる絶滅計画、ソ連・アメリカへの適応、イスラエル建国、中東戦争まで。三〇〇〇年のユダヤ史を雄大なスケールで描く。

内容説明

ユダヤ教を信仰する民族・ユダヤ人。学問・芸術に長けた知力、富のネットワーク、ホロコーストに至る迫害、アラブ人への弾圧―。五大陸を流浪した集団は、なぜ世界に影響を与え続けているのか。古代王国建設から民族離散、ペルシア・ローマ・スペイン・オスマン帝国下の繁栄、東欧での迫害、ナチによる絶滅計画、ソ連・アメリカへの適応、イスラエル建国、中東戦争まで。三〇〇〇年のユダヤ史を雄大なスケールで描く。

目次

序章 組み合わせから見る歴史
第1章 古代―王国とディアスポラ(ユダヤ教以前のユダヤ人?―メソポタミアとエジプトのあいだで;ユダヤ教の成立―バビロニアとペルシア帝国;ギリシアとローマ―キリスト教の成立まで)
第2章 古代末期・中世―異教国家のなかの「法治民族」(ラビ・ユダヤ教の成立―西ローマとペルシア;イスラーム世界での繁栄―西アジアとイベリア半島;キリスト教世界での興亡―ドイツとスペイン)
第3章 近世―スファラディームとアシュケナジーム(オランダとオスマン帝国―スファラディームの成立;ポーランド王国との邂逅―アシュケナジームの黄金時代;偽メシア騒動からの敬虔主義誕生―ユダヤ教の神秘主義)
第4章 近代―改革・革命・暴力(ドイツとユダヤ啓蒙主義―同化主義なのか;ロシア帝国とユダヤ政治―自由主義・社会主義・ナショナリズム;ポグロムトホロコースト―東欧というもう一つのファクター)
第5章 現代―新たな組み合わせを求めて(ソ連のなかの/ソ連を超えるユダヤ人―社会主義的近代化;パレスチナとイスラエル―「ネーション」への同化;アメリカと文化多元主義―エスニシティとは何か)
むすび

著者等紹介

鶴見太郎[ツルミタロウ]
1982年岐阜県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。日本学術振興会特別研究員、エルサレム・ヘブライ大学客員研究員、ニューヨーク大学客員研究員、埼玉大学准教授などを経て、東京大学大学院総合文化研究科准教授。専門は、ロシア東欧・ユダヤ史、シオニズム、イスラエル・パレスチナ紛争。日本学術振興会賞、日本学士院学術奨励賞受賞。著書『ロシア・シオニズムの想像力』(東京大学出版会、東京大学南原繁記念出版賞、日本社会学会奨励賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

skunk_c

65
高校生でも読めることを目指し、歴史探究の教科書レベルで書いたと著者が言うとおり、平易でかつ網羅的な内容。しかしそこには「構造と主体」の絡み合いの中、自らをカスタマイズしていくユダヤ人の姿が、かなりダイナミックに描かれている。また「国法も法なり」という考え方により、ディアスポラの中でそれぞれの社会に適合していこうとする努力、さらに宗教の中に組み込まれた自ら学ぶ姿勢が彼らに一定の地位をもたらしてきたことも明らかにされている。一方キリスト教よりイスラームとの親和性が高い面も納得。女性に対する差別的考えも強い。2025/03/15

ジュンジュン

15
ユダヤ人が世界史の舞台でスポットライトを浴びる時期は限られている。ディアスポラまでの古代とシオニズム運動以後の近代と。その間の中世、近世も疎かにせず、ユダヤ人の辿った変遷を跡付ける。「国の法は法なり」。離散後、それぞれの地にアジャストしながら、ユダヤ教を糧に同化を免れてきた。しかし、一民族、一国民、一国家の近代が訪れた時、彼らの居場所は揺らぎ始める。ホロコーストとイスラエル。ユダヤ人の歴史において、これは当然の帰結か、特異な例外か?2025/05/19

ぷほは

13
面白くて一気読み。むかしヴェーバー『古代ユダヤ教』で挫折した苦い思い出を払しょくできた。社会学をやっているとユダヤ系との関わりを意識せざるを得ないわけだが、どの知識も断片的な聞きかじりの域を脱することなく、かといっていきなりレヴィナスやブーバー等を読んでも全くピンとこない。まずは「経緯」をできるだけフラットに押さえなければ、昨今のガザをめぐる問題なども生半には言及できない。そういうニーズにピタリと合致している。現代にかけてのジェンダー変容も興味深かったが、他にも東欧のポグロムの壮絶さなど、知れてよかった。2025/02/08

アメヲトコ

9
2025年1月刊。古代から現代までのユダヤ人の歴史を史料に即して丁寧に叙述した一冊です。現在の怪物化した極右イスラエルとは異なり、離散の民であったユダヤ人はそれぞれの国家の法に適応しつつ共同体を守るという折り合いが特徴的で、その組み合わせが各地での彼らの運命を左右するとの指摘は印象的でした。また20世紀、ナチのホロコーストの影に隠れて東欧で蔓延したポグロムは陰惨で、このトラウマが今度はパレスチナにおける暴力へと向かうのが哀しい。非常に目配りのきいた良書です。2025/05/12

読人

8
ユダヤ人の歴史は旧約聖書の世界の後からホロコーストまでの期間についてほとんど知識がなく、「なぜ差別を受けるようになったのか」といった疑問がずっとあった。その問いに答えてくれる一冊。土地を持てなくて農業での成長を制限されて、他の宗教で禁じられている金融を押し付けられる。子供に律法の教育を与える宗教的動機があり、金融や商業で成功する素地があったため一定の成功を得る。貴族の請負で管理や取り立てを行い農民に嫌われる。欧露+キリスト教の不寛容さが現在の中東状況の遠因なのが良くわかる。2025/05/19

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