中公新書<br> 脳の本質―いかにしてヒトは知性を獲得するか

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中公新書
脳の本質―いかにしてヒトは知性を獲得するか

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  • サイズ 新書判/ページ数 264p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121028334
  • NDC分類 491.371
  • Cコード C1211

出版社内容情報

なぜ細胞の集合体である脳から自我が生まれ、感情が沸くのか。なぜ相手の心がわかるのか。脳はいかにして言語を操るのか。そもそも、なぜ生命を維持できるのか。鍵は「予測」と「誤差の修正」である。
本書では、知覚・運動・感情から、学習と記憶、モチベーションと意思決定まで、脳が発達するプロセスを探究する。子どもの発達や障害、予防医療も一望。人類に残された謎である、高度な知性を獲得する仕組みを描きだす。

内容説明

なぜ細胞の集合体である脳から自我が生まれ、感情が湧くのか。どうして相手の心がわかるのか。脳はいかに言語を操るのか。そもそもなぜ生命を維持できるのか。鍵は、脳がする「予測」と予測誤差の修正だ。本書では、知覚、感情、運動から、言語、記憶、モチベーションと意思決定まで、脳が発達する原理をひもとく。子どもの学習や障害、意識の構造も一望。人類に残された謎である、高度な知性を獲得するしくみを解き明かす。

目次

第1章 脳の本質に向けて
第2章 五感で世界を捉え、世界に働きかける
第3章 感情と認知
第4章 発達する脳
第5章 記憶と認知
第6章 高次脳機能―知識、言語、モチベーション
第7章 意識とは何か
終章 脳の本質

著者等紹介

乾敏郎[イヌイトシオ]
大阪大学大学院基礎工学研究科修士課程修了。京都大学文学博士。京都大学大学院文学研究科教授、情報学研究科教授を経て、京都大学名誉教授。日本認知科学会フェロー、日本神経心理学会名誉会員、日本認知心理学会名誉会員、日本高次脳機能学会特別会員。専門は認知神経科学、認知科学、計算論的神経科学、発達神経科学

門脇加江子[カドワキカエコ]
立命館大学文学部で実験心理学を学び、追手門学院大学大学院心理学研究科で臨床心理学を修める。現在、スクールカウンセラー。臨床心理士、公認心理師、保健師、看護師。脳と身体の関係を焦点に、児童や成人のカウンセリングに従事。専門は臨床発達心理学、メンタルヘルス(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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アキ

95
脳の研究は2000年代になり急速に進んだ。著者のひとり乾俊郎は「大統一理論」を著した神経科学者。脳の機能である知覚、運動・行為、注意、感情、記憶、言語、思考、他者理解、コミュニケーション、意識などにつき、最新の知見と研究成果を述べている。脳機能の本質は「予測」である。人間は感覚を通じて世界を推論しているが、それを直接知ることはできない。知覚された世界とは、現実の世界ではなく、予測された世界である。脳は予測を行うための推論エンジンである。意識とは過去と未来の状態から推論された現在という幻想なのかもしれない。2025/01/18

武井 康則

17
心理学実験の最新事情を紹介している。キーワードは無意識的推論、予測、予測誤差の修正。出来事が起こってからでは遅いので脳は予測する。また脳の活動はホルモン等の放出によるバランスの崩れを修復するものらしい。特に前半は具体例も少なくその現象がどんな意味を持つのか分かりづらい。様々な現象を紹介しているため記述が平坦で、単調。テーマがあるわけでなく網羅的で、教科書的なため、授業などでは最適だろう。人の知性の獲得のモデルは提示されるが、脳のどこでどうやってという疑問を明らかにしたとはいいがたい。2024/12/04

bapaksejahtera

12
著者らも加わり近年急速に発達した脳科学の成果を紹介しつつ、ヒトの認知の仕組みと脳内部位、胎児から乳幼児にかけての発達、記憶の機作等を説明する。ヒトの言語と脳の関わりについてチョムスキーに及ぶ説明が興味深い。最後に「意識」につき、その神経相関、意識の芽生え、自己意識を構成する自己主体感、自己所有感、自己存在感、更に錯覚や後付け的再構成とは何か等、論理的に説明する。結局脳の本質とは「予測」であるとし、本書それ迄の論述に戻り締め括る。脳の病理と様々な奇態に偏りがちな脳科学読書を正常な岐路に戻す、良質な著作だった2025/03/14

春ドーナツ

11
私が興味ある謎はふたつある。脳と宇宙である。「WEB本の雑誌」の新刊案内を毎日見ている範囲でも、最近両者に関連する書籍が発刊されている頻度が高くなっている。たぶん21世紀、それもつい最近、科学の進歩によって、研究・観測機器の性能が飛躍的に向上したからかも知れない。というか、本書でもそのことが強調されている。哲学の大問題を科学的アプローチで究明できるのだろうか。私とは何か、とか、意識とは何か、とか。カントの物自体は見ることができない、というのは正しいようだ。私たちは脳が0.2秒先の未来をシミュレーションした2025/03/21

細川 カヲル

5
脳とはどのようなものなのか。多角的なアプローチと研究の歴史を交えながら脳について知っていく1冊。生物とは切っても切り離せない存在でありながら無知。そんな脳の仕組みをこの本を読んで少しは理解できたのではないのかもしれない。調査対象も一因となって、実験は普段その単語を聞いてイメージするそれとは違うものばかり。登場する実験も状況だけ見るとどこかユニークさを持ち合わせているような印象もあった。だが前後関係を知ると研究者の工夫が見て取れる。2024/12/04

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