中公新書<br> 大学改革―自律するドイツ、つまずく日本

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中公新書
大学改革―自律するドイツ、つまずく日本

  • 竹中 亨【著】
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  • サイズ 新書判/ページ数 224p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121028327
  • NDC分類 377.21
  • Cコード C1237

出版社内容情報

2004年の法人化により、日本の国立大学は自律と教育・研究の活性化を求められた。だが、目標を達成したとは言い難い。それは国からの交付金の先細りが原因なのだろうか。
同時期に同様の改革を進めたドイツの国立大学は厳しい予算下、複数校が競争しながら世界大学ランキングの上位を占める。
学長のリーダーシップなど、日本で礼賛される英米モデルを見つめ直し、日独の結果を分けた大学統治のあり方を検証する。

内容説明

2004年の法人化により、日本の国立大学は自律と教育・研究の活性化を求められた。だが、目標を達成したいとは言いがたい。原因は国からの交付金の先細りなのだろうか。同様の改革を進めたドイツの国立大学は、厳しい予算下でも、複数校が競争しつつ世界大学ランキングの上位を占めている。学長のリーダーシップなど、日本で礼賛されてきた英米モデルを見つめ直し、日独の明暗を分けた大学統治のあり方を比較検証する。

目次

第1章 数字に踊らされる大学人(数値目標の広まり;ドイつの大学統制のゆるやかさ;数値指標は有効か;「メリハリ論」の特異さ;「外国」では大学予算が潤沢なのか?)
第2章 古き良き「学者の共和国」から公的サービス機関へ(世界的潮流のなかの法人化;20世紀末における高等教育の課題;法人化はどこでつまずいたのか;経営管理の強化の必要性)
第3章 「ゆるやかな目標管理」でうまくいくドイツ(ドイツの業績協定と日本の中期目標・中期計画;ゆるやかな目標管理;ドイツの大学における本部と学部の関係;自己規律が働くドイツの大学)
第4章 多元的な評価軸の大学間競争を(大学コントロールの理論的整理;国際的に見た日本の大学コントロール;ユニバーサル段階の大学コントロール;日本の大学間競争の何が問題なのか;多元的な大学間競争)

著者等紹介

竹中亨[タケナカトオル]
1955年大阪府生まれ。83年京都大学大学院文学研究科博士後期課程退学。東海大学助教授などを経て、93年より大阪大学助教授、2000年より教授。現在は大学改革支援・学位授与機構教授。博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Bevel

9
話はどちらかというと逆で、行政と大学の相互不信、それ以上に大学への市民の不信をどうにかしないといけないというのはそうで、この信頼関係がないからドイツは自律し、日本はつまづくのかなと思った。問題はユニバーサル化した段階で大学側がちゃんと応答しなかったこと、もっと言えばその大学に声をかける行政の立ち位置があいまいだったことが本質だったのかなあとか。大学にとってよい制度は何かよりも、大学が周りとどう信頼関係を築きうるのかという問いが本質だよなあと思った。2024/11/25

ベンアル

7
図書館本。新作コーナーにあったので借りた。日本は2004年の大学改革で、大学に中長期経営計画およびKPIを作成し、毎年の評価で疲弊している。一方、ドイツの目標作成については簡素であるが、教授の数は日本と比べて圧倒的に少ない。今は研究ではなく、研究遂行のマネジメントが求められる、という言葉が印象に残った。2025/02/22

預かりマウス

6
法人化後の日本の国立大学の課題についてドイツとの対比で解説されていくが、最初に語られる日本の中期目標・中期計画制度の実態で溜息が出てしまう。NPMを国が押し付ける、自立を強制しようとして失敗するという、いかにも近年の日本らしい場景が目に浮かぶようだった。研究だけに専念したいという教員側の内向きマインドと、研究・教育分野にはそぐわない定量的な成果を求め続ける国の硬直したマインドのすれ違いとせめぎ合い。どちらも問題なのだろうが、日本的無責任さの別側面。自分にも同じマインドが強くあるから実感できるのだろう。2025/03/16

Myrmidon

5
ドイツ史専攻の元阪大教授で、現大学改革支援・学位授与機構教授の著者がドイツと比較しながら、日本の大学改革の特徴や問題点を述べる。大学〜機構は現状の大学評価などの事務局とのことだが、別に文科省よりの意見という訳でもなく、大学側・文科省側双方の問題点をバランスよく中立的に書いているように思う。日本の大学改革がほぼ失敗状態なのは衆目の一致するところで、原因としては様々あるものの、筆者は、国家による規制が強く大学の自由度がない中で文科省による一元的で不明瞭な競争を強いられていることなどを挙げ、経済的インセンティブ2024/12/02

ちびも

5
とてもよかった。大学改革は否応なく当該国の社会や政治に飲み込まれるものとわかった。著者の依拠する大学ユニバーサル化の認識が、おそらく大学内でも、文科省や産業界等の大学外でも不充分である点も課題として浮かび上がる。ただ、著者は高等教育が本来の専門でないため、ユニバーサル化の話題は論述で言及されはするが、まとまった形で紹介されない。これは仕方ないので、読者は他の著作で補う必要があるだろう。あるいは、ユニバーサル化を紹介する新書の企画がなされることを願う。2024/11/20

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