中公新書<br> 独仏関係史―三度の戦争からEUの中核へ

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中公新書
独仏関係史―三度の戦争からEUの中核へ

  • 川嶋 周一【著】
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  • 中央公論新社(2024/09発売)
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  • サイズ 新書判/ページ数 304p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121028235
  • NDC分類 319.340
  • Cコード C1222

出版社内容情報

ドイツとフランスは、一九世紀から二〇世紀の間に三度も戦争を繰り広げ、不信と憎悪を募らせる関係にあった。しかし、その後の両国は徐々に和解への道を歩み始め、EUへとつながる制度的な基盤も築いていった。なぜ、それは可能だったのか? 本書は、ド・ゴール、アデナウアー、ミッテラン、コール、メルケル、マクロンなどの指導者らの政策や、民間外交の動きを展望。両国の関係を通して、欧州の軌跡と展望を描く。

内容説明

ドイツとフランスは、19世紀から20世紀にかけての70年間に3度も戦争を繰り広げ、不信と憎悪を募らせた。しかし、その後の両国は徐々に和解への道を歩み始め、EUの基盤を築いていく。なぜ、協調は可能だったのか?本書は、ド・ゴール、アデナウアー、ミッテラン、コール、メルケル、マクロンなどの政治指導者の政策、民間外交の動きなどを一望。因縁深い両国の関係を通し、欧州の歴史をたどり、展望を示す。

目次

序章 憎しみ合う双子―敵対関係の成立
第1章 先祖代々の宿敵へ―二つの大戦にかけての対立
第2章 第二次世界大戦からの再出発とその限界―冷戦からドイツ分断へ
第3章 関係改善と安定化へ向かって―シューマン・プランとヨーロッパへの埋め込み
第4章 エリゼ条約の成立―ド・ゴール、アデナウアーと友好の制度化
第5章 独仏コンビの時代―七〇年代から八〇年代にかけての「枢軸」化
第6章 新しいヨーロッパを求めて―統一ドイツの登場と冷戦後の模索
第7章 メルケルの時代と変わる「ヨーロッパ」―ユーロ危機からウクライナ戦争へ
終章 ウクライナ戦争勃発後の独仏関係と未来への展望

著者等紹介

川嶋周一[カワシマシュウイチ]
1972年神奈川県生まれ。京都府で育つ。北海道大学法学部卒業、同大学大学院法学研究科修士課程修了。パリ第4大学(Universit´e Paris‐Sorbonne:Paris 4)にてDEA(Dipl^ome d’Etudes Approfondies,Histoire des relations internationales et de l’Europe)取得。2003年、北海道大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学。2004年、博士(法学)。日本学術振興会特別研究員などを経て、明治大学政治経済学部教授。専門は国際関係史、ヨーロッパ統合史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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skunk_c

61
独仏関係史を普仏戦争から書き起こすが、メインは第2次世界大戦後の、仏大統領と独首相の関係からみる政治的な動きで、お互いが多くの犠牲者を出し合った戦争の後でありながら、東西対立という条件の変化もあってか、連携を模索していく部分が特に興味深かった。当時の政治家や外交官の凄さを感じる(今の日本を見渡しても・・・)。その後もマクロンとメルケルまでそのリーダーの関係が述べられている他、青少年交流や文化・教育での連携にも触れられている。当然EUやNATOという枠組もあるが、フランスはドゴール以来の脱英米が強いようだ。2024/11/26

kk

20
図書館本。19世紀後半以降、三度にわたる死闘を演じたドイツとフランス。その両国・両国民が怨讐を乗り越えながら、戦後ヨーロッパ新秩序の構築という見果てぬ夢に向けて努力し、また悩み苦しむ様を活写する力作。主眼となるのは、欧州統合と両国関係の相互作用という観点か。民間における理解・協力のためのイニシアティブにも程よく目配り。他方、冷戦下における米ソ関係が独仏連帯に及ぼした影響や、産業・貿易・金融などの面における独仏パートナーシップの消長などは後景に退いている印象。いずれにしても、勉強になりました。2024/09/30

nagoyan

15
優。合わせ鏡のように中世王権から近代主権国家へ移行した両国は、3度の独仏戦争を経て和解と協調の二国間関係を築く。両国の提携は欧州統合への母体であり、推進力であった。しかしながら、両国の和解と提携は、軍事的には米国の影響下にある大西洋同盟の存在を前提とするものであり、仏は米国から自立した欧州をもとめ、独は仏との経済的統合による利益と露仏の提携を阻む戦略的利益を追求するために和解と協調を欲した。冷戦終焉はその基礎を掘り崩す。しかしながら、両国関係は破局に至ることはないしなやかさを有している。勉強になる本。2024/10/04

nishiyan

13
19世紀から20世紀にかけての70年間に3度の戦争を繰り広げたドイツとフランス。両国の和解の歩みを描き出した新書。独仏関係を重視したのはフランスであり、フランス側の資料が多いという点は非常に興味深かった。土地や人口比で常にドイツがフランスを上回っていたという理由はあるのだが、第二次大戦後は米ソの間でフランスが独自の地位を得ようとした結果の独仏提携、そしてEUという大きな流れに繋がったといえる。独仏首脳の関係性は面白い。個人的な相性の良し悪しとは別にした関係性を作れたのは対話の連続があったからだろう。良書。2024/11/05

預かりマウス

7
本書は簡単な前史(序章)の後で、普仏戦争、第一次、第二次大戦について触れられるが(第1章)、それもおさらい程度で、本題は第二次大戦後の独仏関係にある(第2~7、終章)。独仏関係(のみ)の視座からEUの歴史を眺めると新たに見えて来るものがあった他、印象的だったのは、近年の露宇戦争によって、それまでの欧州史の一つのフェーズが終わり、冷戦後の歴史が書きやすくなったという所論であった。確かに何かの到達点が見えていない状態では歴史は描きにくい。冷戦後の欧州はロシアの包摂を一つのテーマとしていたが、完全に破綻した。2024/11/26

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