中公新書<br> レコンキスタ―「スペイン」を生んだ中世800年の戦争と平和

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中公新書
レコンキスタ―「スペイン」を生んだ中世800年の戦争と平和

  • 黒田 祐我【著】
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  • サイズ 新書判/ページ数 336p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121028204
  • NDC分類 236.04
  • Cコード C1222

出版社内容情報

8世紀の初めにジブラルタル海峡を渡ってイベリア半島さらにフランスにまで勢力を伸ばしたイスラーム。その後はキリスト教徒側が少しずつ押し戻し、1492年のグラナダ陥落でイスラーム勢力を駆逐した。この800年に及ぶ「聖戦」は「レコンキスタ」と呼ばれる。だがキリスト教徒勢力もイスラーム勢力も一枚岩ではなく、戦争と平和、寛容と不寛容、融和と軋轢に彩られていた。レコンキスタの全貌について語る初めての通史。

内容説明

8世紀の初め、ジブラルタル海峡を渡ってイベリア半島、さらにフランスまでを席巻したイスラーム勢力。その後はキリスト教徒側が少しずつ押し戻し、1492年のグラナダ陥落でイスラーム勢力を駆逐した。この800年に及ぶ「聖戦」はレコンキスタの一語でまとめられてきた。だが、どちらの勢力も一枚岩ではなく、戦争と平和、寛容と不寛容、融和と軋轢が交錯していた。レコンキスタの全貌を明かす、初の通史。

目次

第1章 レコンキスタ前史
第2章 アンダルスの成立と後ウマイヤ朝の栄華
第3章 レコンキスタのはじまり
第4章 力関係の逆転
第5章 一進一退の攻防
第6章 征服活動の実態
第7章 中世後期の危機
第8章 アンダルスの黄昏
終章 レコンキスタの終わり?

著者等紹介

黒田祐我[クロダユウガ]
1980年、富山県小矢部市生まれ。早稲田大学第一文学部西洋史学専修を卒業。早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程史学(西洋史)専攻に進学して博士(文学)学位を取得。この間、サラマンカ大学(2005~2006年)、セビーリャ大学(2007~2010年)に留学。早稲田大学文学学術院助手、日本学術振興会特別研究員(PD)、信州大学学術研究院(人文科学系)准教授、神奈川大学外国語学部准教授を経て、同大学外国語学部教授。専門は中世スペイン・地中海交流史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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パトラッシュ

129
アルハンブラ宮殿やコルドバのメスキータを訪れると、カトリック国スペインに残るイスラム文化の影響力を痛感する。イベリア半島からアラブ勢力を追いやったレコンキスタの結果とされるが、その一言で要約できない長い歴史は恐ろしいほど複雑怪奇だ。異なる宗教勢力に二分され多数の王朝が乱立する中でカトリックとイスラムの同盟も珍しくなく、婚姻や合従連衡、裏切りと戦争の時代が800年近くも続いたのだから。これに山がちな地形が重なり、多様性に満ちたスペイン社会を生む原動力となったレコンキスタは、今日に通じる問題を投げかけている。2024/10/31

アキ

99
レコンキスタとは、一般に711年ムスリムにより侵入されたスペイン領域の奪還と言われているが、中世の当事者らはレコンキスタという語を使っていない。近世スペインという国家を形成する上でレコンキスタ神話を編み出した。当時の社会情勢をイベリア半島だけでなく、中東やローマ教皇も含めて解読している。異端審問制も同じ頃に開始された。イベリア半島ではキリスト教、ユダヤ教、イスラームの距離が近く、それ故に複雑な要素が絡んでいたことを知った。現代スペインにも通じる歴史のあり様を、単純化する危険性を戒めるメッセージ性を感じた。2024/10/30

skunk_c

82
高校の世界史ではこの出来事をほぼ1492年という「点」で扱うだけで、ムラービト、ムワッヒド、ナスルといったイベリア半島のイスラーム国家も年表と図表に登場する程度。それをスペインの中世史の形で800年にわたり丁寧に叙述している。宗教の違いにユダヤ人も絡み、さらに同族内の権力争いなどもあって、キリスト教勢力が徐々に南に押していくが、単純に話は進まない。何しろナスル朝がカステーリャに臣従していたというのだから驚く。地図、系図、年表も充実しており、ヨーロッパ中世史の欠落していた部分を補う好著と思った。2024/12/16

よっち

29
イベリア半島で勢力を伸ばしたイスラム勢力をキリスト教徒側が少しずつ押し戻して駆逐した「レコンキスタ」。その800年に及ぶ聖戦の全貌について語る通史。イスラムが進出する前の古代ヒスパニアの歴史から、西ゴート王国時代、ウマイヤ朝の征服とアンダルス社会の成立、後ウマイヤ朝時代とアストゥリアス王国の成立から始まるレコンキスタ、西欧世界の社会・経済・宗教的な革命による力関係の逆転、両勢力の混乱による一進一退の攻防から征服活動の実態に至るまで、両勢力も決して一枚岩ではなく、思っていた以上に複雑だった事情が伺えました。2024/10/09

kk

27
図書館本。中世イベリア半島、800年にも及ぶキリスト教勢力による国土回復運動「レコンキスタ」。本書はその大まかな歩みを概観しつつ、その一筋縄ではいかない複雑な性格を捉え直そうとする意欲作。キリスト教側とイスラム教側、両陣営の決して一枚岩ではないプレイヤー達の離合集散や、宗教・国制の境を相対化するような政治的・社会的動向などなど。現実の生き残りを賭けて「割り切れない」言動を取らざるを得なかった中世人の生き様が、今日のスペイン文化の「割り切れなさ」につながっているとのご説。なるほど、なるほどって感じです。2024/10/05

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