出版社内容情報
モンゴル帝国研究に不可欠の基本史料を、モンゴルでの発掘調査に長年携わってきた考古学者が、最新の知見をふまえて解説する。
内容説明
蒼き狼と白き牝鹿の伝説に始まる『元朝秘史』。チンギス・カンの生涯と事績を中心に、はるかなる祖先の系譜から第二代君主オゴタイの治世までを綴った、モンゴル帝国研究に不可欠な文献である。史書ながら、異母弟殺し、妻ボルテの誘拐、後継の座をめぐる息子たちのいさかいなど、生々しいエピソードも少なくない。魅力に富む壮大な歴史絵巻を、現地での発掘調査に長年携わってきた考古学者が、新知見を踏まえて解説する。
目次
『元朝秘史』のかたち
目に火あり、面に光あり―チンギス・カンの系譜
影より外に伴なく―チンギス・カンの生い立ち
国を載せて持ち来たり―統一への始動
ジャウト・クリ―若き日の三大合戦
留鳥と渡り鳥―ジャムカの策謀
バルジュナの水―トオリルとの決別
貪る鷹の如く―ナイマン部族との対決
九脚の白き馬印―モンゴル高原の統一
古参と新参―統治組織の編成
母知りて心に憂う―初期政権の動揺
高き嶺を越えて―金国と西域への遠征
いかんぞ退かん、死すとも―チンギス・カンの最期
『元朝秘史』とその時代
著者等紹介
白石典之[シライシノリユキ]
1963年(昭和38年)、群馬県に生まれる。筑波大学第一学群人文学類卒業。同大学大学院歴史・人類学研究科博士課程単位取得退学。モンゴル科学アカデミー歴史研究所への留学を経て、新潟大学人文学部教授。博士(文学)。専門分野はモンゴル考古学。2023年、モンゴル国北極星勲章を受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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