中公新書<br> 隋―「流星王朝」の光芒

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中公新書
隋―「流星王朝」の光芒

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  • サイズ 新書判/ページ数 336p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121027696
  • NDC分類 222.047
  • Cコード C1222

出版社内容情報

581年に誕生した隋王朝。589年には文帝楊堅が南朝の陳を滅ぼして、長き分裂の時代に終止符を打った。草原世界、中華世界、江南世界を束ねた初の「帝国」である。二代目の煬帝は運河を築き親征を行い、帝国を拡大したが、高句麗遠征に失敗して動乱を招き、618年には唐によって滅ぼされる。南朝、高句麗、突厥といったライバルが割拠したユーラシア大陸東部の変動を視野に、流星のように輝き消えた王朝の実像に迫る。

内容説明

五八一年に誕生した隋王朝。五八九年には文帝楊堅が南朝の陳を滅ぼし、長き分裂の時代に終止符を打った。草原、華北、江南に君臨する帝国の誕生である。二代目の煬帝は大運河を築き親征を行い、帝国を拡大したが、高句麗遠征に失敗して動乱を招き、六一八年には唐に滅ぼされた。南朝、高句麗、突厥といったライバルが割拠したユーラシア大陸東部の変動を視野に、北方から興隆し、流星のように消えた軌跡を描く。

目次

序章 隋を生んだ時代のうねり
第1章 隋の成立と突厥との争い
第2章 南北統一への道
第3章 天下統一と隋の国家体制
第4章 楊家の一族とその相関図
第5章 煬帝の即位と世界帝国への野望
第6章 高句麗征討から天下大乱へ
終章 煬帝のためのレクイエム

著者等紹介

平田陽一郎[ヒラタヨウイチロウ]
1974年、静岡県生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(文学)。2002年、国立沼津工業高等専門学校教養科専任講師、10年、同准教授、22年より同教授。専攻は中国史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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パトラッシュ

130
流星王朝と呼ばれるほど短命だった隋の盛衰は、日本の豊臣政権に似ている。4百年の戦乱を収拾し統一王朝を建てた文帝楊堅は確かに名将であり、国制や法式を整備するなど政治的才能にも恵まれていたが、あまりにも家庭に恵まれなかった。5人の息子は次期皇帝の座を狙っていがみ合い、嫉妬深い妻は浮気した夫が家出するほど責め立てた。帝室内の混乱に加えて二代皇帝の煬帝が、戦争や建築に熱中する男なのが致命傷となった。組織は創建の次に守成が必要だが、支配者が独裁権力に溺れ安定のための努力を怠れば崩壊へと進むのをまざまざと示している。2023/11/01

榊原 香織

71
語り口は面白いが、知らない人や事件のオンパレード。 煬帝て悪名高いけど、実は先見の明があった人だったのかな。平清盛みたいな2024/01/18

サアベドラ

47
南北朝時代を終焉に導き、2代で流星のように滅んだ隋の断代史。2023年刊。著者の専門は隋唐軍事史。前時代の背景および統一王朝としての位置づけは、本書である程度説明があるもののそれぞれ直近に同新書で出た『南北朝時代』『唐』に詳しい。中華帝国として積極的に対外遠征に乗り出し、南北をつなぐ大運河の開削を押し進めた煬帝は、父兄殺しや贅沢三昧の誹りがありつつも愚帝とは言い難く、唐によるプロパガンダが大きいとしている。全体的にエピソード多め、フランクな語り口で読み易いが、少々崩しすぎて歴史の文体に合ってない気もする。2024/02/24

みこ

46
わずか2代、約30年の歴史しか持たない隋の興亡について。初めは馴染みのない名前ばかりで苦戦するかと思いきや、南北朝の分断を隋が統一していく過程が面白くつかみは問題なかった。悪名高い煬帝の特に評判の悪い運河建設も戦乱で国がバラバラになった中国の重要なインフラ整備の一つだったと擁護する。後に中国史きっての名君と名高い唐の李世民と比べて生まれてくる順番が逆なら高名と悪名が逆転していただろうという考察がまた歴史の面白さを引き立てている。2023/11/08

kk

43
図書館本。隋朝一代の事績を平易に解説。内容面で興味を覚えたのは、悪名高い煬帝に対する肯定的とも言える評価。彼の運河開削や洛陽遷都は中国が一まとまりの実体を備えていく契機となり、北方安定化のための取組みは隋唐が世界帝国としての飛躍していく踏台となったとの認識。隋朝の性格についても、その首長は中華皇帝・大可汗・菩薩天子という三つの顔を有し、それぞれに特有な政治的・文化的機能を果たすことによって中国の再統一を実体化したとの指摘。文章も読み易く、洒脱。久しぶりに読む、中公新書らしい中公新書の一冊。2023/10/28

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