出版社内容情報
ウイルスという言葉を知らない人はいないだろう。ただ、実はその定義は曖昧である。目に見えない極小の存在で、生物の細胞内でしか増殖できないため、通常は生命体とはみなされない。それでも、独自のゲノムを有し、突然変異を繰り返す中で、より環境に適した複製子を生成するメカニズムは、生物の進化と瓜二つだ。本書では、最先端の進化生物学を応用し、その謎の正体に迫る。「恐ろしい病原体」というイメージを刷新し、生命観が一変する好著。
内容説明
「ウイルス」という言葉を知らない人はいないだろう。ただし、その定義は曖昧である。目に見えない極小の存在で、ほかの生物の細胞内でしか増殖できないために、通常は生命体とはみなされない。だが、独自のゲノムを有し、突然変異を繰り返す中で、より環境に適した複製子を生成するメカニズムは、生物の進化と瓜二つだ。恐ろしい病原体か、あらゆる生命の源か―。進化生物学の最前線から、その正体に迫る。
目次
第1章 ウイルスという存在
第2章 ウイルスの起源を探る
第3章 インフルエンザウイルスの進化
第4章 動物からもたらされる感染症
第5章 動物の行動を操るウイルス
第6章 進化の目で見るコロナウイルス
第7章 ヒトとともに進化するウイルス
著者等紹介
長谷川政美[ハセガワマサミ]
1944年(昭和19年)新潟県生まれ。進化生物学者。理学博士(東京大学)。統計数理研究所教授、復旦大学教授、国立遺伝学研究所客員教授などを歴任。統計数理研究所名誉教授、総合研究大学院大学名誉教授。日本科学読物賞(1993年)、日本遺伝学会木原賞(1999年)、日本統計学会賞(2003年)、日本進化学会賞・木村資生記念学術賞(2005年)など受賞歴多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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