出版社内容情報
物語と台詞、そして歌で成り立つ舞台、ミュージカル。ヨーロッパの歌劇と大衆的な娯楽ショーをルーツに、アメリカで誕生した。本書は娯楽ジャンルとして成長してきたミュージカルの本質を、音楽に注目して探る。オペラとミュージカルの違い、楽譜やレコードによる流通、ティン・パン・アレーの音楽供給システムとの協同、ポピュラー音楽の流行との連動とずれ、映画やドラマの劇伴音楽との異同を視野に入れて立てる「なぜ突然歌い出すのか」という問いは、言葉と音楽という古くからの問題の新しい地平を拓く。
内容説明
物語、台詞、歌で構成される舞台、ミュージカル。ヨーロッパの歌劇と大衆的な娯楽ショーをルーツに、一九世紀アメリカで誕生した。本書はその本質を音楽に注目して探る。ティン・パン・アレーのブロードウェイへの音楽供給から、一九二〇年代のラジオの流行、統合ミュージカルの成立、六〇年代のロックの影響、八〇年代に隆盛するメガ・ミュージカル、そして2.5次元へ。歴史を辿りつつ「なぜ突然歌いだすのか」という最大の謎に迫る。
目次
序 言葉か音楽か―古くて新しい問題
第1章 歌の世界と台詞の世界
第2章 芸術としてのオペラ・娯楽としてのオペラ
第3章 劇場とポピュラー音楽
第4章 ブロードウェイ・ミュージカルの確立
第5章 音楽によるミュージカル革命
第6章 音楽とサウンドが作るドラマ
終章 ポピュラー文化としてのミュージカル
補遺 ナンバー解説―音楽の役割
著者等紹介
宮本直美[ミヤモトナオミ]
1969年東京都生まれ。東京藝術大学音楽学部楽理科卒業、同大学院音楽研究科音楽学専攻修士課程修了、東京大学人文社会系研究科社会学専門分野修士課程・同博士課程修了。博士(社会学)。専門は音楽社会学・文化社会学。東京大学大学院人文社会系研究科助手などを経て、立命館大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
パトラッシュ
zero1
Shun
ヨーイチ
yyrn