出版社内容情報
「もっと勉強すればよかった」「あの一言を言わなかったら」…人生は後悔の連続である。後悔は嫌な感情で、後々まで尾を曳く。できれば後悔しないで生きたい。しかし一方で、後悔は自分の思考や行動を変えるきっかけとなり、人生の糧ともなる。やらないで後悔するのとやって後悔するのとどちらがマシか、後悔とうまく付き合うにはどうすれば良いのか等、さまざまな意思決定と対処法を解説する。巻末にチェックリストも掲載。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
101
私は心理学というよりもその後の意思決定が重要だということで意思決定分野の本として読みました。後悔を活かすといってもそこから立ち直れない人も多いと思います。私の後悔しない方法はすべて過去に起きたことはいいことも悪いことも忘れてしまうことです。この年になると昔の会社の同期会、大学のクラス会、高校の同期会などあらゆる過去のしがらみのお誘いが多く来ます。が、私は一切そのようなものには参加しないでしがらみのない人たちとのおつきあいをしています。この本では一応後悔しながらそこから新しい道を探るということを言ってます2022/07/10
そうすけ
23
フローチャートが巻末に付いていて、後悔しない決断をする上で(後悔した場合の対処も載っている)助けになると思いました。内容的には(やる、やらない)で迷うならやれというのはシンプルすぎる気がしました。簡単な記述で似た内容の本としてはメンタリストDaigoの『超選択術』がバイアスの対策法や異なる決断テクを紹介してるのでお勧めです。学術的なものではシーナ アイエンガーさんの本やリチャードセイラーの本もいいと思います。2022/06/29
かごむし
20
ああしておけばよかったという後悔の感情について、避けて通りたいというだけのネガティブな印象しかなかったが、後悔したという結果から自分を見つめ直し、未来の後悔を回避するために現在のよりよい意思決定を生むきっかけになるなど、強い印象を残す感情である後悔について真正面から考えることができた。ただ本書後半の、後悔しないための具体策みたいなものについては、素人の僕でも学術的には弱いなと感じて、それってあなたの感想ですよね?という印象をぬぐえなかった。鵜呑みにできない部分も多いけれどいろいろ考えさせられる内容だった。2022/07/14
まゆまゆ
20
後悔した出来事を糧に反省を促し、自分自身を戒めることで前に進むための心構えを説く内容。しておけば、しなければという過去展望と想像上の結果に対する未来展望のほか、結果とプロセスに対する後悔の区別など、事例ごとに後悔しない未来を想像したうえで、自分で考え決める。どんな学びにも意味はあって、役に立たないと感じるのは単に他のことに適用、応用する能力が足りないだけである。2022/05/26
Yuki2018
13
世の中には後悔をあまりしない人もいるようだが、私は結構頻繁に後悔する。子供の頃のことを、あんなこと言わなければ良かったなと思い出したりする。後悔それ自体は悪い事ではなく、成長の糧になるものだが、ネガティブ感情をくよくよ長く引きずるのは健康に悪い。ではどうするか。著者のお勧めは、熟慮して意思決定する(カーネマンのシステム2)、迷ったら行動する(しなかった後悔の方が大きい)、後悔したとしても合理的に反省し、教訓化する等。本書は内容は結構多いが、当たり前のことしか書いてなかったなあというのが正直な感想。2022/07/16