出版社内容情報
「赤い男爵」ことマンフレート・フォン・リヒトホーフェンはドイツの撃墜王にして英雄である。異名通り貴族出身の彼は、弟も著名な戦闘機乗りとして知られる。また、遠縁にあたるリヒトホーフェン姉妹の姉はマックスとアルフレートのヴェーバー兄弟と深い関係を持ち、妹は作家D・H・ロレンスと世界を遍歴した。本書は、マンフレートを中心としつつ、この4人を通し、20世紀という戦争と思想の時代を描く。
内容説明
「赤い男爵」ことマンフレート・フォン・リヒトホーフェンは、真紅の機体で大空を舞った、ドイツの撃墜王だ。弟とともに第一次世界大戦でエースパイロットとして活躍し、戦死後も英雄として尊敬を集めた。その遠縁である姉妹の姉エルゼはマックス・ヴェーバーらと親交を結びつつ影響を与え、妹フリーダは作家D.H.ロレンスと世界を遍歴―。この個性豊かな一族4人の軌跡を通し、戦争と思想の時代の一面を照らす。
目次
序章 リヒトホーフェンの家系
第1章 撃墜王―マンフレート
第2章 「英雄」の弟―ローターと「赤い男爵」の伝説
第3章 女性とアカデミズム―エルゼ
第4章 流浪と遍歴の果て―フリーダ
結び 撃墜王兄弟と“恋する姉妹”から見えた景色
著者等紹介
森貴史[モリタカシ]
1970年大阪府生まれ。早稲田大学第一文学部卒業、同大学院文学研究科在籍後、同大学第一文学部助手を経て、関西大学文学部(文化共生学専修)教授。Dr.phil.(ベルリン・フンボルト大学)。専門はドイツ文化論、ヨーロッパ紀行文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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