出版社内容情報
中国の南北朝時代とは、五胡十六国後の北魏による華北統一(439年)から隋の中華再統一(589年)までの150年を指す。北方遊牧民による北朝(北魏・東魏・西魏・北斉・北周)と漢人の貴族社会による南朝(宋・斉・梁・陳)の諸王朝が興っては滅んだ。北朝と南朝の抗争や、六鎮の乱や侯景の乱といった反乱が続き、仏教弾圧や専制君主による「暴政」も頻発した一方、漢人と遊牧民の文化が融合した転換期でもあった。激動の時代を活写する。
目次
序章 西晋の崩壊と代の興亡―五胡諸政権(1 西晋の崩壊と漢の勃興;2 代国の成立と滅亡)
第1章 北魏の華北支配―北朝1(1 拓跋珪の北魏建国;2 太武帝の華北統一と崔浩の蹉跌 ほか)
第2章 新たな「伝統」を創った宋―南朝1(1劉裕の宗建国;2 「伝統」の創出と粛清の嵐;3 宗・斉の文化)
第3章 孝文帝の中国化政策の光と影―北朝2(1 馮太后の諸改革と華北支配の浸透;2 孝文帝の中国化政策―洛陽遷都・礼制・官制・習俗;3 洛陽の栄華と門閥政治)
第4章 東魏と西魏の死闘―北朝3(1 六鎮の乱と爾朱栄の専横;2 東魏の権臣高歓の苦悩―勲貴と漢人貴族の狭間で;3 西魏の権臣宇文泰の復古政策―遊牧的官制と『周礼』制)
第5章 皇帝菩薩蕭衍と波乱の男候景―南朝2(1 梁の建国と天監の改革;2 皇帝菩薩の光と影)
第6章 もう一つの三国時代(北斉・北周・陳)―北朝4・南朝3(1 北斉―激化する権力闘争;2 北周―華北統一への道程;3 陳―南朝最後の王朝)
終章 南北朝時代のダイナミズム
著者等紹介
会田大輔[アイダダイスケ]
1981年生まれ、東京都出身。2013年、明治大学大学院文学研究科博士後期課程修了、博士(史学)。日本学術振興会特別研究員(PD)を経て、現在、明治大学・東洋大学・山梨大学等非常勤講師。専攻は中国史(南北朝隋唐史)。第35回東邦学会賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
パトラッシュ
Tomoichi
kk
サアベドラ
巨峰