中公新書<br> 物語 東ドイツの歴史―分断国家の挑戦と挫折

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中公新書
物語 東ドイツの歴史―分断国家の挑戦と挫折

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  • サイズ 新書判/ページ数 292p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121026156
  • NDC分類 234.075
  • Cコード C1222

出版社内容情報

一九四五年五月のベルリン陥落後、ドイツは英米仏ソの四ヵ国に分割占領された。四九年に東西に国家が樹立、九〇年に統一を果たすまで分断は続く。本書は、社会主義陣営に属し、米ソ対立の最前線にあった東ドイツの軌跡を追う。政治史を中心に、経済、外交、人びとの日常を丹念に描き出す。非人道的な独裁政治や秘密警察による監視という負のイメージで語られがちな実態に迫り、その像を一新する。

内容説明

ドイツは第二次世界大戦の敗北後、東西に分裂する。ソ連の影響下、社会主義国として四〇年にわたり存在したのが東ドイツである。東西統一後、東ドイツは、非人道的な独裁政治やシュタージといった秘密警察の監視など、負の側面ばかり強調されてきた。本書は、ベルリンの壁崩壊後に明らかになった史料から、楽観的で無責任な指導部、豊かさを求めて声を上げる民衆など、壁の向こうの実験国家の実態と全貌を描く。

目次

序章 東ドイツを知る意味
第1章 新しいドイツの模索―胎動 1945‐1949
第2章 冷戦と過去の重荷を背負って―建国 1949‐1961
第3章 ウルブリヒトと「奇跡の経済」―安定 1961‐1972
第4章 ホーネッカーの「後見社会国家」―繁栄から危機へ 1971‐1980
第5章 労働者と農民の国の終焉―崩壊 1981‐1990
終章 統一後の矛盾と対峙

著者等紹介

河合信晴[カワイノブハル]
1976年静岡県生まれ。99年成蹊大学法学部政治学科卒業。2011年ドイツ連邦共和国ロストック大学歴史学研究所博士課程現代史専攻修了(Dr.Phil“現代史”)。現在、広島大学大学院人間社会科学研究科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

旅するランナー

222
東ドイツの40年を国家社会主義体制=悪の抑圧体制というステレオタイプではなく、客観的に実態と全貌を明らかにしていく。(東独)ウルブリヒト・ホーネッカー、(ソ連)スターリン・フルシチョフ・ブレジネフ・ゴルバチョフ、(西独)シュミット・コールらの関係性の変化、政治体制・政策の変遷、周辺国との関わりなど、時代の流れが分かりやすいです。でも、やっぱり、こんな実験国家の物語の中に放り込まれたら、たまらないですよね(*・`o´・*)ほーでっかー...?2021/04/24

kinkin

124
第二次大戦後東西に引き裂かれたドイツ。西側は発展する一方で東側では経済政策の失敗と工業化の遅れでまさに対照的。それでも東ドイツは非人道的な監視国家として1991年のベルリンの壁の崩壊まで続くことになる。随分昔テレビ番組でシュタージ秘密警察の実態を扱ったのを見たことがある。隣同士が知らずにお互いの監視を行っていたという。それほどまでにこの国は何を恐れたのか、統一後のドイツについても僅かではあるが書かれている。このあたりはドイツ全体の歴史を学ばなければならないと感じた。図書館本2022/06/06

佐島楓

82
本書を読むといかに自分がのほほんと生きてきたか実感できて苦しくなる。なぜ国民の生活をコントロール可能だなどと思えてしまえるのか。ほころびだらけの政策を押し付けて、経済的な格差をつくり、現実を見ず、自分たちは安全地帯に逃げる。民は結果的に受けた傷を一生抱えていなければならない。壁があってもなくても、多かれ少なかれどこの国も同じか……。2021/04/10

skunk_c

76
著者はベルリンの壁崩壊時に13歳!旧東ドイツにある大学で現代史を学んだ成果が本書。この手の本はともすると政治の動向が中心になりやすいのだが、リアルタイムでない分史料からの読み取りや統計を上手く利用し、特に人々の生活を可視化しようとの工夫は、概ね成功していると思った。政治については特にソ連との関係が興味深かったが、今度はソ連側から見た「社会主義国の優等生」東ドイツの本を是非読んでみたい。いくつか挟まっているコラムも面白い。「壁の崩壊」については他者の指摘通り岩波新書『ドイツ統一』を併読するのが良いと思う。2020/12/02

nnpusnsn1945

72
ソ連の衛星国家ではあるものの、共産圏における優等生と言われていた。(女性関係の政策においては西ドイツよりは上のレベル)しかし、経済不順は免れられず、80年代末には諸々の政策に限界があると判明したようである。監視体制の話は避けて通れないが、著者の指導教師の友人がシュタージ(秘密警察)の非公式協力者であったと判明した話があった。反体制的な人間にとっては恐怖の象徴であるが、民衆にとっては案外身近な存在とみなされていたらしい。2021/09/09

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