出版社内容情報
アメリカの民主・共和の二大政党は、世界の中で極めて異質だ。実は両党は、地域の政党組織の連合体に過ぎず、党首、恒常的な綱領、党議拘束も原則ない。他方で、地方政治家、政府高官、裁判官など隅々にまで浸透し、いずれかの党派であることが当然とされる。両党は法によって優遇されてもいる。本書は、支持層・基盤を変えながら二大政党が制度化していく歴史を辿り、大統領を通して語られてきたアメリカ政治の本質を描く。
内容説明
アメリカの民主・共和の二大政党は、世界の中で極めて異質だ。両党は、地域の政党組織の連合体に過ぎず、党首、恒常的な綱領、党議拘束もない。他方で、地方政治家、政府高官、裁判官など隅々にまで浸透し、いずれかの党派であることが当然視される。両党は法によって優遇されてもいる。本書は、支持層・基盤を変えながら二大政党が制度化していく歴史を辿り、大統領を中心に語られてきたアメリカ政治の本質を描く。
目次
序章 政治を緩やかに覆うアメリカの政党
第1章 反政党の時代―アメリカ革命~一八二〇年代
第2章 政党政治の本格化―ジャクソン政権期~再建期
第3章 現代社会への適応―南北戦争後~一九三〇年代
第4章 リベラル優位の時代―戦後~一九七〇年代
第5章 分極化の時代―一九八〇年代~オバマ政権期
終章 アメリカ政治は多数決主義に向かうのか
著者等紹介
岡山裕[オカヤマヒロシ]
1972(昭和47)年兵庫県生まれ。95年東京大学法学部卒、同年同大学院法学政治学研究科助手。96~98年コーネル大学歴史学部客員研究員。2000年東京大学大学院法学政治学研究科講師。02年東京大学大学院総合文化研究科講師(地域文化研究専攻)。04年同助教授。07年慶應義塾大学法学部准教授、11年より同教授。博士(法学・東京大学)。専攻・アメリカ政治、政治史。著書『アメリカ二大政党制の確立―再建期における戦後体制の形成と共和党』(東京大学出版会、2005年/アメリカ学会清水博賞受賞)、Judicializing the Administrative State:The Rise of the Independent Regulatory Commissions in the United States,1883‐1937(Routledge,2019/アメリカ学会中原伸之賞受賞)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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