出版社内容情報
長い戦乱で荒廃した地域社会を救い、「泰平の世」をもたらしたのは「藩」だった。藩の誕生期に着目し、その歴史的意義を説き明かす。
内容説明
戦乱の世から泰平の世へ。16世紀後半から17世紀前半にかけて、日本社会は激変した。徳川家康が開いた江戸幕府による藩の創出こそが、戦国時代以来の戦乱で荒廃した地域社会を復興させたためである。地方の王者たる戦国大名が、いかにして「国家の官僚」たる藩主へと変貌したのか。本書は家康の参謀・藤堂高虎が辣腕を振るった幕藩国家の誕生過程をたどり、江戸時代の平和の基盤となった藩の歴史的意義を明らかにする。
目次
第1章 近世城下町の画期性(沖積平野への進出;戦国バブル崩壊からの復興 ほか)
第2章 藩の思想(預治思想の系譜;太閤検地と国土領有権 ほか)
第3章 藩の創始者たち(駿府政権の上方掌握;最前線の大藩 ほか)
第4章 藩の設計者たち(移築・再利用による人工都市;都市のゾーニング ほか)
第5章 東アジアの幕府・藩(公武融和の人脈;「大坂幕府」構想 ほか)
むすび―藩とコンパクトシティ
著者等紹介
藤田達生[フジタタツオ]
1958年(昭和33年)、愛媛県に生まれる。1987年、神戸大学大学院博士課程修了、学術博士。同年、神戸大学大学院助手。1993年、三重大学教育学部助教授。2003年、同教授。2015年、三重大学大学院地域イノベーション学研究科教授兼任。専攻は日本近世国家成立史の研究。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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