中公新書<br> 物語 ナイジェリアの歴史―「アフリカの巨人」の実像

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物語 ナイジェリアの歴史―「アフリカの巨人」の実像

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  • サイズ 新書判/ページ数 274p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121025456
  • NDC分類 244.5
  • Cコード C1222

出版社内容情報

歴史家トインビー曰く、アフリカはサハラ砂漠南縁を境に、北のアラブ主義と南のネグロ主義に分けられるという。唯一この分割線をまたぐ国がナイジェリアであり、「二つのアフリカの問題」の縮図といえる。ナイジェリアは、経済・人口ともにアフリカ最大の国である一方、民族独立戦争であるビアフラ内戦を経験し、近年ではイスラム過激派組織ボコ・ハラムへの対応に追われている。アフリカの縮図たるこの国の歴史を辿る。

内容説明

アフリカはサハラ砂漠南縁を境に、北のアラブ主義と南のネグロ主義に分けられる。現在この両者にまたがる唯一の国がナイジェリアである。サハラ交易による繁栄、イスラームの流入、奴隷貿易、イギリスの統治などを経て、ナイジェリアは人口・経済ともにアフリカ最大の国となった。20世紀には150万人以上の犠牲者を出したビアフラ戦争を経験し、イスラーム過撃派組織ボコ・ハラムを抱える「アフリカの巨人」の歴史を辿る。

目次

第1章 ナイジェリア誕生以前:サハラ交易
第2章 大西洋貿易
第3章 奴隷貿易の禁止
第4章 探検と宣教
第5章 アフリカ分割から特許会社支配まで
第6章 イギリスによるナイジェリア植民地支配
第7章 反植民地運動のはじまり
第8章 独立からビアフラ内戦へ
第9章 軍事政権と第二次共和制時代
第10章 民政移管とボコ・ハラム問題

著者等紹介

島田周平[シマダシュウヘイ]
1948年富山県生まれ。71年東北大学理学部地理学科卒。理学博士。アジア経済研究所、東北大学理学部助教授、立教大学文学部教授、東北大学教授、京都大学教授等を経て、名古屋外国語大学世界共生学部教授。京都大学名誉教授、アジア経済研究所名誉研究員。日本地理学会賞優秀賞、大同生命地域研究奨励賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

skunk_c

52
アフリカ最大の人口を抱え、1960年「アフリカの年」に独立したものの、ビアフラ内戦が起こり、サハラ以南のアフリカ一の産油国でありながら、さほどその恩恵を受けず、最近はボコ・ハラムの暗躍で知られる...といった通り一遍の知識の隙間を埋めてくれる好著だ。イギリスの南北植民地の支配方式の違いが現在にまで影響していること、独立時にはすでに行政や議会の現地化がかなり進んでいたなど、よく知らなかった事項も説明されており、この国を理解する入門書にふさわしい気がする、個人的にはフェラ・クティに関するコラムが嬉しかった。2019/07/31

ジュール リブレ

48
アフリカきっての大国。怖〜い国。テロと汚職と貧困とカオス。そんな印象の国が、どうして成立してきたのか、なかなかまとめらた本が無かったけれど、西アフリカ全体を俯瞰しながら、現在に至る歴史を眺めることのできる一冊でした。ラゴス空港を一足降りた時から感じる不気味さ。その背景にある歴史を少し感じることができました。優しい目つきのナイジェリア、の時代が訪れますように。2019/09/06

きいち

36
これは貴重な一冊。◇ナイジェリアは大国だ。人口もそうだけれど、政治的にも文化的にも分厚い歴史を持っていて、それをイギリスがひっかきまわして本当に複雑に成り立っている国。ビアフラ内戦に頻発するクーデター、深刻な利害対立を、オバサンジョ、ジョナサン、ブハリと酸いも甘いもかみ分けたよなプレーヤーたちが決してキレイゴトではなく運営していこうとしていく様、アフリカのというよりも世界の縮図に見える。商人の伝統が強いおかげで、決定的な破局を避ける力があるのかもしれない。2019/08/18

サアベドラ

34
西アフリカの大国ナイジェリアの歴史を扱った新書。2019年刊。著者は長らくナイジェリアを研究してきた人のようだが、研究論文を見る限り専門は社会地理学や環境地理学で、歴史家ではないようだ。本書は特に独立後の政治史に重きをおいた記述になっており、前史や文化史・社会史は少なめ(コラムで補完されてはいるが)。それでも本書を通して読めば、この国が抱える問題が大英帝国の植民地支配に由来することがよく分かるし、ビアフラ戦争やボコ・ハラムがたんなる民族紛争や原理主義に由来するものではないことが理解できるようになっている。2019/08/05

サケ太

26
こんな国だったのか。そんな驚きがある。経済的にも人口的にも急成長を見せるアフリカ諸国。中でも、かつて「アフリカの巨人」と呼ばれた大国“ナイジェリア”。今も「要の国」とされるこの国が歩んできたその歴史。サハラ交易時代から、ナイジェリアという国家が形成されていくまで。奴隷貿易や列強による探険。イギリスによる支配からの独立。続く内乱とクーデター。「ガラスのように脆い国」とも呼ばれるこの国家が、どのような道を辿るのか非常に興味深い。『歴史が未来に対して持つ「慣性」の力』、それをこの国が乗り越えるのか。2020/05/19

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