中公新書<br> リサイクルと世界経済―貿易と環境保護は両立できるか

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リサイクルと世界経済―貿易と環境保護は両立できるか

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  • サイズ 新書判/ページ数 224p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121024893
  • NDC分類 518.52
  • Cコード C1236

出版社内容情報

リサイクルというと、古紙やペットボトルなどの分別収集のイメージが強いだろう。だが、回収された資源は国内で再利用されるだけではない。中古車や鉄スクラップなどは今や日本の主力の輸出品目となっている。一方、国際リサイクルが急速に拡大するなか、各国の再生資源の獲得競争や、相手国に環境汚染を生じさせる有害廃棄物の輸出など、さまざまな問題も起こっている。知られざる現状と問題点を明らかにする。

小島 道一[コジマミチカズ]
著・文・その他

内容説明

古紙やペットボトルなどの分別収集のイメージが強いリサイクル。だが、回収された使用済み製品は国内で再使用・再生利用されるだけではない。中古車や鉄スクラップなどは今や日本の主力輸出品である。一方、国際的なリサイクルは急速に拡大し、各国による再生資源の獲得競争や、環境汚染を生む有害廃棄物の輸出など、多くの問題も起こっている。二十世紀末から急拡大している知られざる現状と、問題点を明らかにする。

目次

第1章 国境を越えてリユースされる中古品
第2章 国境を越えてリサイクルされる再生資源
第3章 中古品や再生資源の越境移動にともなう問題
第4章 国際リサイクルに関する国際ルール
第5章 適切な国際リサイクルに向けて―日本の取り組みを中心に
終章 国際リサイクルの将来展望

著者等紹介

小島道一[コジマミチカズ]
1965年(昭和40年)生まれ。1990年慶應義塾大学経済学部卒業。同年アジア経済研究所(現在の日本貿易振興機構アジア経済研究所)に入所。1996~98年海外派遣員としてカリフォルニア大学バークレー校農業資源経済学科に在籍(修士号取得)。2018年3月より東アジア・アセアン経済研究センター(ジャカルタ)に出向、同センター・シニア・エコノミスト。経済産業省産業構造審議会廃棄物・リサイクル小委員会委員、環境省中央環境審議会特定有害廃棄物の輸出入等の規制の在り方に関する専門委員会委員、バーゼル条約の「有害廃棄物等の環境上適正な管理に関する専門家作業グループ」委員、一橋大学大学院経済学研究科非常勤講師などを務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

63
リサイクルというと、「地球に優しい」というイメージがわくかもしれない。しかし、日本から出たリサイクル品の行く末まで考えたことは今までほとんどなかった。この本に書かれている現状を見ると、リユース品として他国で活用されるものも多々あれど、結局は廃棄物になってしまったり、環境汚染を引き起こす物質もあるとのこと。ペットボトルに至っては中国が輸入規制を始めたため、日本でもゴミがだんだんとあふれてきている状況だということをテレビでも見た。やはり実情を知ったうえで、問題意識を持ち、具体的な模索をすることが大事だと思う。2018/05/31

rico

56
様々なものが、中古品やリサイクルを前提とした原材料として、地球規模で取引されている。その規模感への驚き。一方、受け入れていた途上国の産業が発達するにつれ、消費者の要求水準が高くなり、自国調達が可能となって、それらが行き場を失ったり、不適切な処理が汚染につながるケースも。さてどうするか。グローバルな資源循環システム構築が必要、と言うのは簡単だけど、再利用は手間もコストもかかる。本書は、貿易統計に基づく実態や適正処理のための規制等、問題を考える上での基本知識を押さえるため、教科書的に読むべきものかもしれない。2019/10/21

TATA

38
リサイクルといえば、日本人的には「もったいない」という言葉からいいイメージが想起されるのだけど、環境汚染を他国に押し込んだり、他国の産業自立を妨げたりと単純ではないのだなと知る。リサイクル技術も含めてグローバルにサプライチェーンを構築することが必要。データと筆者の長年に渡る取材情報も豊富、示唆に富む内容でした。2020/07/09

Francis

22
リサイクルという言葉は当たり前になっているが、国境を越えて中古品や廃棄物が地球規模で取引されている、という実態は知られていないのではないか。中古のコミック本が国内でなくカンボジアでクリーニングされて再び日本で流通したり、中古タイヤの輸入は良いのに更生タイヤの輸入は不可としている国があるなど、国際リサイクルの問題は奥が深い。中古製品は安価のため途上国では歓迎される一方で、有害廃棄物が途上国に押し付けられる実態もある。国際リサイクル問題を知るための第一歩となる本。2021/02/08

oz

15
初読。廃棄物処理法には国内処理の原則があり、「廃棄物」の輸出を禁止している。そのため国内で発生した不要物はリサイクル原料の「有価物」としてのみ海外輸出が可能である。みんな大好きなマテリアルリサイクル(物から物への再利用)は海外の安価な労働力に依存しなければ成り立たない。しかし有価物の名目で実質的な廃棄物が海を渡り、鉛などバーゼル条約等に抵触する場合もある。資源物の種類ごとに貿易統計、歴史的推移、再商品化過程を詳述している労作。先進国による途上国へのゴミの押し付けと単純化できない事情が見えてくる。2018/06/15

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