中公新書<br> “どんでん返し”の科学史―蘇る錬金術、天動説、自然発生説

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中公新書
“どんでん返し”の科学史―蘇る錬金術、天動説、自然発生説

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  • サイズ 新書判/ページ数 218p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121024763
  • NDC分類 402
  • Cコード C1240

出版社内容情報

鉄や水銀などのありふれた金属から金銀を作り出そうとしたのが錬金術で、ニュートンですら錬金術にとりつかれていた。19世紀に元素の概念が普及すると、錬金術は荒唐無稽なものとして退けられていったが、20世紀、ラザフォードが「新しい錬金術」と称した物理学の進展によって、いまでは自在に新元素を創れるようになった。天動説、自然発生説など、否定され、再復活するトピックに注目して描かれる、もう一つの科学史。

小山 慶太[コヤマケイタ]
著・文・その他

内容説明

ありふれた金属から金や銀を作り出そうとする錬金術。ニュートンすらその魅力に取り憑かれていたが、元素の概念が普及すると荒唐無稽だと退けられた。だが20世紀になると物理学者ラザフォードが「新しい錬金術」と称した物理学の進展によって、今では自在に元素の変換が可能になった。天動説、不可秤量物質、エーテル、自然発生説など、一度は否定され、別の視点から復活するトピックに注目して描かれる、もう一つの科学史。

目次

1章 蘇る錬金術(奇妙な貴族の紋章;『新しい錬金術』 ほか)
2章 転変をつづける宇宙像(天動説と地動説の相似性;天動説は高度な数学理論 ほか)
3章 復活した不可秤量物質(熱の担い手、カロリック;ブラックの熱容量と潜熱 ほか)
4章 回帰する生命の自然発生説(一九世紀に発展を遂げた生物学;微生物の発見 ほか)

著者等紹介

小山慶太[コヤマケイタ]
1948年、神奈川県生まれ。1971年、早稲田大学理工学部卒業。理学博士、早稲田大学社会科学総合学術院教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かごむし

24
テーマを4つに絞った科学史。前代のものがどう否定されていったのかという対比でストーリーが進んでいくので、理系でもなくこういうものに素養のない僕にも、理解できない箇所はあっても丁寧に読んでいけば興味深く読み進められる。アインシュタインの何が天才だったのかというくらいのことは肌感覚で理解できた。もちろん、蘇る錬金術と言ってもトンデモ本ではなく、いったん否定されたはずのアイデアや考え方が、形を変えて現代科学でも生きていたりするんですよ、面白いですね、というのがサブタイトルの趣旨。小説のような面白い読み物だった。2020/05/04

スター

24
著者が主張するほど、どんでん返しになってない気がしました?2018/08/24

サケ太

12
かつて否定された物事が、時代とともに実現、照明可能となった。特に興味深いのは錬金術。確かに現代の科学であれば金の生成は可能ということは知っていたが、これを錬金術と繋げる発想はなかったので非常に新鮮。2024/08/18

目黒乱

12
科学の素養がないとけっこぅ難しい。科学の素養をつけたい。核兵器の核って原子核のことって知ってました? 情けないことに,私は知りませんでした。高校の理科で習う範囲くらいは知っておきたいし,とてもおもしろいと思うのだ。本の感想になってないが,大目に見てください。2020/05/02

ひー坊

11
正直、半分以上がちんぷんかんぷんだった。けどうっすら、なんとなーく流して読んで『ほー』となったけど、誰かに要約を伝えるのも無理。もっと簡単な本から始めれば良かった(笑)2024/03/29

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