内容説明
ハロウィーン!子どもたちが待ちに待った不思議な祭りの夜。古代エジプトへ、パリへ、そしてメキシコへ…。伝説の怪人に導かれ、八人の少年は時をさかのぼる。生きることの喜びと恐れにめざめてゆく少年たちの夢と冒険を詩情ゆたかに描く心おどるファンタジー。
1 ~ 1件/全1件
- 評価
こわ~い本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おしゃべりメガネ
106
海外作品はあまり読んでないので、縁がなかったレイ・ブラッドベリの作品です。タイトルどおり、ハロウィーンを舞台にした長篇ファンタジーなのですが、慣れない文化の違いからか、最後までイマイチ受け入れられず、よくわからないまま読了してしまいました。子供達の勇気と希望の冒険ファンタジーなんでしょうが、パタパタと展開が進みすぎて、オッサンの私はついていけず、最後にやっと「あっ、そういうコトね」と。子供の絵本とかで扱ったり、アニメなどの映像で観れたりすると、もう少しわかりやすかったかなと。なかなか時代を感じる一冊です。2019/10/31
ちょろこ
81
ハロウィンファンタジーの一冊。ハロウィンの夜、一人の友達を助けるために少年たちの冒険が始まった。マウンドシュラウド氏に導かれ時空を超えて世界を周り、ハロウィンの歴史に触れていく。なかなか奥が深く、マウンドシュラウド氏の言葉に何回もハッとさせられた。エジプトのシーンは特に印象深い。友を助けるための勇気等、大人が読んでも充分魅せられる世界だった。2018/10/31
吉田あや
80
小さな川と小さな湖のほとりにある小さな町、時はハロウィーンの午後。肌寒い風が吹き、突然昼の光は消え、夜が木の根元から現れ広がっていった。あらゆる時代、あらゆる国を巡り、友を助ける少年たちの冒険譚はスタンドバイミーを彷彿させる。一千のかぼちゃが揺らめくハロウィンツリー、そこから生まれるロウソクの星座、魔女の笑みと猫の微笑み。闇を飲み下せ!生と死に縁どられたパンプキンの灯りが揺らめき、ボッと消えた。ブラッドベリの蠱惑的な歌に揺られて進む恐ろしくも美しい一夜の物語。2018/11/02
mii22.
71
再読。日本ではすっかりイベント化しているハロウィーン。骸骨やミイラや魔女などの仮装を楽しんでいる人たちもこの本を読んでみるといい。なぜ死や畏れを象徴するような仮装をするのかとても興味深い。ハロウィーンの夜何者かに連れ去られた友達を救い出すため怪人マウンドシュラウドさんに導かれ冒険をする8人の少年たちは、時空を超えハロウィーンの歴史を古代より旅していく。友達は救えたのか..ハロウィーンとは..色彩豊かで詩情溢れる物語は大人も子供も夢中にさせるのだ。2018/10/31
がらくたどん
60
去年は確かクリスティの『ハロウィーン・パーティー』を読んだので、今年はこれ。手持ちは1975年初版。ハロウィーンの夜の少年たちの大冒険。仲良しの腕白9人組がてんでに仮装してハロウィーンの「いたずら」に出かけようとするが。あちら側にさらわれた仲間の一人を救うため、「もてなしはせんぞ。いたずらだけだ!」と嗤う怪人マウンドシュラウド氏に導かれ時代も場所も飛び越えて古代エジプトからメキシコまでハロウィーンの夜を飛び回る。お化け屋敷にカボチャ・ランタンがぶら下がったハロウィーン・ツリー。ちょっと怖くてすごく楽しい♪2022/10/30