中公新書<br> 剣と清貧のヨーロッパ―中世の騎士修道会と托鉢修道会

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中公新書
剣と清貧のヨーロッパ―中世の騎士修道会と托鉢修道会

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  • サイズ 新書判/ページ数 298p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121024671
  • NDC分類 198.25
  • Cコード C1222

出版社内容情報

俗世間を離れ、自らの心の内を見つめ、修練をはかる修道院。12世紀、突如としてその伝統から大きく離れた修道会が生まれた。騎士修道会と托鉢修道会である。かたや十字軍となって聖地や北方、イベリア半島で異教徒と戦い、かたや都市のただ中で貧民の救済にラディカルにつとめた。これら「鬼子」ともいうべき修道会はなぜ生まれ、どのような行路をたどったのか。各修道会の戒律や所領経営などにも注目しながら通観する。

内容説明

俗世間を離れ、自らの心の内を見つめる修道院。だが12世紀、突如その伝統から大きく離れた修道会が生まれた。騎士修道会と托鉢修道会である。かたや十字軍となって聖地エルサレムやイベリア半島、北方で異教徒と戦い、かたや聖フランチェスコらが都市のただ中で民衆の信仰のあり方をラディカルに変革した。これら“鬼子”ともいうべき修道会の由来と変遷を、各修道会の戒律や所領経営などにも注目しながら通観する。

目次

第1章 十字軍遠征と騎士
第2章 騎士修道会の戒律
第3章 国際金融と所領経営―テンプルとホスピタル騎士修道会
第4章 国家としての騎士修道会―ドイツ騎士修道会
第5章 レコンキスタの旗の下に―イベリア半島の騎士修道会
第6章 ヨーロッパの都市化と富の行方―托鉢修道会の出現
第7章 聖フランチェスコの革新
第8章 異端告発と学識者―ドミニコ修道会の役割
第9章 修道院の外で―ベギン派が映すもの

著者等紹介

佐藤彰一[サトウショウイチ]
1945年山形県生まれ。1968年、中央大学法学部卒、1976年、早稲田大学大学院博士課程満期退学。名古屋大学教授等を経て、同大学名誉教授。日本学士院会員。『修道院と農民―会計文書から見た中世形成期ロワール地方』により日本学士院賞受賞。専攻・西洋中世史。博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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かごむし

35
中世ヨーロッパの修道会。予備知識も何もない以前に、途中までまるで興味がわかなくて読むのがしんどかった。けれど、学者の丹念な記述の積み重ねというのは一つの世界を築き上げていくものらしい。この時代の複雑な事情、世俗の権力と、宗教的な権力のバランス、東西世界の交流、軍事的な力、商業システム。なにより、そこに生きる民衆の欲求や宗教心といった、時代の底流をなすうねり、人々が生きる社会の背景というものが透けて見えてくるようで興味深かった。また一つ、知らないことを知る読書であり、もっといろんなことを勉強したいと思った。2019/11/04

hide

17
中世ヨーロッパのキリスト教の急進的運動の産物として、聖地奪還のため異教徒に対抗する『騎士修道会』と、神との合一のため社会に生計を依存して生活する『托鉢修道会』を並列して説明するのが本書の独自性。/ではあるが、発生地やその精神性も異なるためあまり著者の試みは成功していないように見える。内容がとっ散らかっており読みづらかった。/騎士修道会については組織運営・所領経営・財源など細かい技術が多く参考になった。遠隔地の貨幣輸送と為替の役割を担い、実質的に東西ヨーロッパの金融機能を担っていたというのは目から鱗。2022/10/18

こぽぞう☆

15
シリーズ三作目。テンプル騎士団、(ここではホスピタル)聖ヨハネ騎士団というのが、修道士だったことは、塩野七生さんの「十字軍物語」まで知らなかったのだが、ここでは「修道騎士会」となっているので、初めてでもわかりやすいかも。托鉢修道会やベギンの諸々は、現代日本人からすると、ヒステリーか統失か、と思っちゃうが。とはいえ、素晴らしい美術品を過去に観ているので「頭おかしい」と言い切る気もないが。2019/09/14

MUNEKAZ

13
12世紀に始まった騎士修道会と托鉢修道会について。十字軍運動は聖戦を生業とする騎士修道会を生み、また宗教的な「攻撃性」の高まりは都市において托鉢修道会という新しい潮流も生み、それは後年の宗教改革に繋がっていくというのは面白い。個人的には一般書で取り上げられることの少ないイベリア半島の様子についても触れられているのが興味深かった。エンリケ航海王子やヴァスコ・ダ・ガマなど大航海時代の立役者たちも、この地の騎士修道会所属であり、彼らの海外布教にかける情熱の背景が伺える。2018/01/10

遊未

12
騎士修道会と托鉢修道会が一冊で語られているのは珍しいと思います。さらに騎士修道会も聖地への十字軍、ドイツ騎士修道会、レコンキスタと目的が異なるのですが、全ては布教が使命ということになっています。中で、イベリア半島には多くページが割かれていますが、ポルトガルのジョアン、エンリケ王子がサンチャゴ、主キリスト騎士修道会のトップであり、バスコ・ダ・ガマも団員であったことを初めて知りました。2018/11/19

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