中公新書<br> イスラームの歴史―1400年の軌跡

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イスラームの歴史―1400年の軌跡

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  • サイズ 新書判/ページ数 328p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121024534
  • NDC分類 167.2
  • Cコード C1214

出版社内容情報

世界宗教として君臨するイスラーム。現在、ムスリムは一六億にのぼり、キリスト教徒に次ぐ。ムスリムの考え方や行動様式は、理解しづらい部分も多く、対テロ戦争が進行するほど、欧米や日本からの偏見は強まっている。本書は、世界的宗教学者がイスラームの一四〇〇年におよぶ歴史を概観。誕生から国家の発展、そして近代化、世俗化といかに向き合ってきたかなどを、思想的背景とともに解き明かす。監修・池田美佐子。

内容説明

一六億人にのぼるイスラーム教徒。だが、行動原理は外からは理解しづらく、欧米や日本からの偏見は根強い。本書は、世界的宗教学者がイスラーム一四〇〇年の歴史を概観。誕生から近代化、世俗化との葛藤までを宗教運動や思想的背景とともに解説する。十字軍以降、西洋は歪んだイスラーム像をつくり文明の敵と見なしてきたと指摘し、比較宗教の視点と事実の掘り起こしから、理解の修正を迫る。

目次

第1章 イスラームの成立(預言者ムハンマド―アラブ社会とその思想;正統カリフ時代―六三二~六六一年 ほか)
第2章 イスラーム国家の発展(ウマイヤ朝と第二次内乱;イスラームの思想運動 ほか)
第3章 イスラーム世界の繁栄(新しい秩序―九三五~一二五八年;十字軍とイスラーム世界 ほか)
第4章 世界帝国の時代(イスラーム帝国の時代―一六~一七世紀;サファヴィー朝 ほか)
第5章 戦うイスラーム(西洋の到来;近代的ムスリム国家とは何か? ほか)

著者等紹介

アームストロング,カレン[アームストロング,カレン] [Armstrong,Karen]
1944年生まれ。オックスフォード大学卒業。ローマ・カトリックの修道女として7年間を過ごす。ユダヤ教系教育機関レオ・ベック・カレッジ(ロンドン)の元講師。1999年にはムスリム公共問題審議会(米)のメディア賞を受賞

小林朋則[コバヤシトモノリ]
1967年生まれ。翻訳家。筑波大学人文学類卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

57
イスラームの誕生から原理主義まで、1400年の歴史を追った一冊。イスラームの歴史にも中東の歴史にも暗いため、斯様な入門書は本当にありがたい。それにしても誕生から帝国が成立しての変質、そして内面化としてのスーフィズムという流れは他の宗教にも共通しているように思える。全編教えられる所ばかりであったが、一番興味深いのは西洋の衝撃を経ての近代化。現在の中東を覆っている問題はここを出発点にしているという事がよくわかる。ニュースのフィルターを通してはわからない、イスラームの本質的な部分を教えられるような本であった。2017/10/25

南北

48
イスラム教の成立から現代までの歴史を概観した本です。著者はキリスト教の修道女になるものの、神を信仰することができなくなったため、7年後に修道院を去った経験がありますが、その後、理性ではなく「共感」という観点で宗教をとらえるようになったのです。本書によればムスリムは歴史の中に神を見いだそうとし、政治を等して神の意志を実現させてこようとしたとしています。イスラム原理主義はもちろん、イラン革命のホメイニ師ですらイスラム教本来のあり方からは逸脱しているという指摘は面白いと思いました。2019/07/27

逆丸カツハ

33
アラビア語の用語がなかなか頭に入ってこず消化不良。西洋の概念と異なり、日本語に取り入れられなかった言葉が多いのが一因かもと思った。イスラームは決して暴力的な宗教でなく、むしろそれが生活の深いところまで浸透していた優れた宗教であったからこそ近代化の苦悩が深まったのだろうと思った。2024/02/04

かごむし

31
著者はオックスフォード大学に学んだ、元カトリックの修道女。そういう視点から記述されているというクセのようなものも感じるが、であるが故の、相対化された記述に、宗教が果たしてきた社会や文化への役割も、フラットな視点で読むことができる。ムハンマドの時代から語り起こし、現代にいたるまでどのようにイスラームが社会と関わってきたのか、そして現代の西洋文明やキリスト教との対立とはなんなのか、過激な報道には表れてこないイスラームの真の姿とはなんなのか、新しく考えることの多い、非常に読み応えのある読書であった。面白かった。2019/01/14

Tomoichi

30
以前からイスラムについての本を読みたいと思いながら原理主義など極端なものを書いたものしか見当たらずたまたま手に取った本書であったが大正解だった。欧米人にあるイスラムへの偏見はなく(カトリックの修道女であったが神を捨てている)キリスト教・ユダヤ教の知識にも裏打ちされた彼女のイスラム通史は公平である。(つまりキリスト教や西洋に対して厳しい)。慣れないイスラム用語の多用が少し読みづらくしているがイスラムを識る良書である。彼女の他の作品も読みたくなった。2019/05/19

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