出版社内容情報
アメリカ主導の戦後秩序と同盟で、地政学的な脅威から守られていた日本。しかし中国の急速な軍拡と経済成長により、東アジアの戦略環境は一変しました。中国が強大な経済力をテコに地域や多国に干渉する「地経学」的脅威が姿を現しています。北朝鮮の核やロシアの動向も日本を悩ませ、トランプ米大統領の出方も予測が難しい状況です。また、エネルギー、サイバー戦争、気候変動、貿易交渉など地球規模の変動も日本の戦略に大きな影響を与えています。日本は数々のリスクをいかに乗り越えるべきなのか――。2013年刊の『民主党政権 失敗の検証』も高い評価を受けたシンクタンク(船橋洋一理事長)のもとに結集した気鋭の論者たちが、13のテーマを分析します。
内容説明
国家の行動を地理環境と結びつけて考える「地政学」が復活している。米国主導の秩序と日米同盟に守られていた日本だが、中国の軍拡による脅威は深刻だ。さらに経済力で地政学的利益の実現を目指す中国の手法は「地経学」時代の到来を示す。北朝鮮の核やロシアの動向のほか、エネルギー、サイバー戦争、気候変動など地球規模のリスクの影響も大きい。トランプ米政権のもと、日本がとるべき戦略を俊英13人が描く。
目次
なぜ今、地政学、地経学なのか
第1部 日本の安全保障を問い直す(揺れる米国のアジア太平洋戦略;中国が脅かす海洋安全保障;朝鮮半島、危機の変容;大国意識に目覚めた中国外交;ロシア・リスクの真相 ほか)
第2部 世界的リスクと日本(米中ロ・エネルギー三国志;サイバー戦争の時代;気候変動はリスクとなるか;トランプノミクスがもたらすもの;中国の「一帯一路」戦略 ほか)
日本にとっての地政学、地経学リスク
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