内容説明
急激な少子高齢化により、有権者に占める高齢者の比率が増加の一途にある日本。高齢者の投票率は高く、投票者の半数が60歳以上になりつつある。この「シルバー民主主義」の結果、年金支給額は抑制できず財政赤字は膨らむばかりだ。一方、保育など次世代向けの支出は伸びず、年功賃金など働き方の改革も進まない。高齢者にもリスクが大きい「高齢者優遇」の仕組みを打開するにはどうすべきか。経済学の力で解決策を示す。
目次
第1章 シルバー民主主義とは何か
第2章 日本の高齢者は「弱者」なのか
第3章 高齢化社会の新しい家族のあり方
第4章 借金まみれの社会保障の改革
第5章 シルバー民主主義下の年金制度
第6章 高齢化時代に公平な税制とは
第7章 医療・介護にシルバー市場を
第8章 企業内のシルバー民主主義
著者等紹介
八代尚宏[ヤシロナオヒロ]
1946年、大阪府生まれ。68年国際基督教大学教養学部、70年東京大学経済学部卒業。経済企画庁(現内閣府)、上智大学国際関係研究所教授、日本経済研究センター理事長、国際基督教大学教授等を経て、昭和女子大学グローバルビジネス学部特命教授。安倍・福田内閣で経済財政諮問会議議員。メリーランド大学博士(経済学)。著書『現代日本の病理解明』(東洋経済新報社、1980年、日経・経済図書文化賞)、『日本的雇用慣行の経済学』(日本経済新聞社、1997年、石橋湛山賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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