中公新書<br> 後藤又兵衛―大坂の陣で散った戦国武将

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中公新書
後藤又兵衛―大坂の陣で散った戦国武将

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  • サイズ 新書判/ページ数 230p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121023728
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C1221

出版社内容情報

大坂の陣でいかに奮戦し、壮絶な最期を遂げたのか。武勇を謳われ、浄瑠璃や歌舞伎などで英雄として描かれた武将の実像に迫る評伝。

内容説明

戦国時代、黒田官兵衛・長政の二代に仕え、武勇を謳われた後藤又兵衛。豊臣秀吉の九州攻めや朝鮮出兵、関ヶ原合戦で活躍するも、長政に疎まれて主家を去った。長い牢人生活を経て、秀吉の遺児秀頼の招きに応じ、一六一四年、大坂城に入城する。徳川方に比して劣勢明らかな豊臣陣営に加わったのはなぜか。大坂の陣でいかに奮戦し、壮絶な討死を遂げたか。後年、歌舞伎や講談などで快男児として描かれた武将の実像に迫る。

目次

第1章 後藤又兵衛の系譜
第2章 主家黒田氏の発展と後藤又兵衛
第3章 乱世から天下静謐へ
第4章 大坂篭城への道―牢人たちの選択
第5章 大坂冬の陣・夏の陣
終章 戦国武将の実像

著者等紹介

福田千鶴[フクダチズル]
1961年(昭和36年)、福岡県に生まれる。九州大学大学院文学研究科博士後期課程中途退学。博士(文学、九州大学)。専攻は日本近世政治史。九州産業大学教授を経て、2014年4月より九州大学基幹研究院教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ようはん

20
大河ドラマにも出た母里太兵衛や栗山善助らのいわゆる黒田二十四騎の中では後藤又兵衛は孝高色が薄く長政に抜擢され重用されていた立ち位置。長政の重臣として信頼されていたのが逆に出奔された時の怒りに繋がったんだろうなと窺い知れる。2023/05/04

鐵太郎

19
福田千鶴さんの本は三冊目。この方の、歴史の人物を見つめる視点が好きです。幻想に流されず、情に溺れず、史料の中の史実を積み重ねて、彼女は後藤又兵衛という戦国時代末期を生き抜いた一人の快男児を描き出しました。後藤家の系譜、又兵衛の諱(いみな)が基次ではないかもしれないという話、なぜ又兵衛は黒田長政の元を去ったのかについての解釈、大阪城になぜあれだけの牢人が集まったのか、秀頼とはどんな人物であったのか。──これは、無味乾燥した史実を積みあげた先にあった、面白い痛快な歴史です。2017/07/20

浅香山三郎

12
本書は後藤又兵衛の実像を、その先祖の播磨における位置から検討し、また各藩のアーカイブにある様々な史料を読み解いて、黒田長政始め大名たちと家臣との関係性を戦国時代と近世の両方の論理から分析してゐる。それが、この二つの時代の移行期の武士の心性にも迫ることにもなつてゐる。黒田長政にとつて又兵衛が右腕とも言へる存在だつたこと、徳川方の又兵衛の動向への強い関心、あるいはカッコいい秀頼像(これは結構贔屓目が入つてゐるんぢやないかと思ふ)など、示唆に富む。細かい事実関係はさすがに頭には入らなかつたが。2016/12/09

とし

9
大阪の陣で有名な後藤又兵衛についての新書。用いた一次資料がすべて現代語訳されているので読みやすい。大阪入城に至る又兵衛とその周囲の動きが丹念に追ってあるし、大阪の陣の両軍の動きも簡素だが詳細に押さえてある。知らないことも多く、読んだ甲斐はあった。が、あくまで研究書なので、まったくの素人が小説のつもりで気軽に読んで面白がれるような内容ではない。念のため。2016/12/24

クククワワワワククワガタ

9
後藤又兵衛本人だけでなく仕えていた黒田家についても掘り下げられておりなかなか面白かった2016/10/01

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