内容説明
19世紀半ばに建国したイタリア王国は、ファシズムの台頭と第2次世界大戦の敗戦を経て、1946年に共和国へと生まれ変わる。デ・ガスペリらが主導する戦後復興を経て、50年代に高度経済成長を実現したものの、その後の歩みは平坦ではなかった。モーロ元首相の誘拐・暗殺事件に代表される左右のテロや横行する汚職、そして繰り返される改革の試みと挫折…。70年の戦後の歴史をたどり、この国の相貌を描き出す。
目次
序章 近代国家としての歩み 1861~1943
第1章 レジスタンスと共和制の誕生 1943~47
第2章 戦後再建とデ・ガスペリ時代 1947~53
第3章 高度成長と新たな政治路線の模索 1954~67
第4章 社会運動の高揚とテロリズムの横行 1968~78
第5章 戦後政治の安定と硬直化 1979~88
第6章 第一共和制の危機と終焉 1988~93
第7章 第二共和制の離陸と定着 1994~2001
第8章 ベルルスコーニ時代のイタリア 2001~11
第9章 共和国の現在 2011~
終章 二一世紀イタリアの課題
著者等紹介
伊藤武[イトウタケシ]
1971年、長野県生まれ。95年東京大学法学部卒業。98年東京大学大学院法学政治学研究科政治専攻博士課程中退。東京大学社会科学研究所助手や専修大学法学部准教授などを経て、2012年より専修大学法学部教授。専攻はイタリア政治、ヨーロッパ比較政治(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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BLACK無糖好き
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