中公新書<br> 力学入門―コマから宇宙船の姿勢制御まで

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中公新書
力学入門―コマから宇宙船の姿勢制御まで

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  • サイズ 新書判/ページ数 202p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121023544
  • NDC分類 423
  • Cコード C1242

内容説明

20世紀後半、宇宙開発が進むにつれ、回転運動や姿勢制御に関する力学の理論は長足の進歩を遂げた。この回転運動と中学・高校で学ぶ並進運動(直線運動)を組み合わせると、すべての物体の運動が説明できる。ロボット制御など、日常生活を支える技術にも役立てられているのだ。本書は、日本初の人工衛星「おおすみ」から「はやぶさ」まで、ロケットの姿勢制御に関わったエンジニアによる宇宙開発と新しい力学の入門書である。

目次

第1章 ニュートンとオイラー(ガリレオから宇宙開発まで;力学における運動;測るということ)
第2章 ロケットはなぜ飛ぶか(運動の法則;位置を測る)
第3章 ロケットの速度はどうして測るか(万有引力;速度を測る;遠心力とコリオリの力)
第4章 フーコー振子は回転しないか(北の方向と北極星の方向;航空機の姿勢と宇宙船の姿勢;角速度ゼロでも回転する;腕を回す)
第5章 コマは押した方向には動かない(コマの回転;姿勢を測る)

著者等紹介

長谷川律雄[ハセガワリツオ]
1941年京都市生まれ。1964年京都大学工学部電子工学科卒業、1966年同大学院電子工学修士課程修了。1966~99年三菱プレシジョン(株)で宇宙開発に従事。1999~2001年宇宙開発事業団招聘研究員。現在、長谷川技術士事務所所長。技術士(航空・宇宙部門)、博士(工学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ノリピー大尉

12
人工衛星の制御に力学がどのように"応用"されているかを解説しているので、"入門"にしてはレベルが高い。2016/05/14

amanon

4
根深い理数系コンプレックスを抱いているくせに…というかそれゆえにというべきか、忘れた頃に手にとってしまう理数系の新書。科学の中でも物理学…とりわけ力学には興味を抱いていたので読んでみたが、ある程度現代力学のイメージはつかめたものの理解のほどは甚だ怪しい…というより後半は殆ど字面を追っていたという塩梅。これは多少なりとも高校レベルの物理を齧った人向けではないだろうか?イラストで説明している箇所は、多少は理解できた気になるが、数式が出るとやはりお手上げ。文系人間にはそこでもう一歩踏みこんだ説明が必要である。2018/05/16

ベニシジミ

3
力学について基礎的なところから説明した本。教科書的な内容なのだが、正直わかりやすくはなかった。特に図がごちゃごちゃしていた。もっと教科書みたいにわかりやすい図・説明にするか、説明はざっくりにしてコラム的なものを増やしか方がいいと思った。2016/08/20

tkmt

2
力学が懐かしい本であった。航空宇宙工学分野での応用力学では、姿勢制御や速度測定について加速度が用いられている。当然運動方程式を応用した原理によるものであるが、現代の最先端の技術においてもニュートンの古典力学が用いられていることに何だか楽しくなった。2020/07/02

ハム太郎

2
とくに回転運動の力学に詳しい. 並進運動に比べて直観のはたらきにくい現象が起こるが, 一つ一つの説明が詳しいので納得できた. はやぶさを含む航空宇宙工学のコラム的な話題が各章にはさまれているのも特徴的.2017/04/10

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