中公新書<br> 代議制民主主義―「民意」と「政治家」を問い直す

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中公新書
代議制民主主義―「民意」と「政治家」を問い直す

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  • サイズ 新書判/ページ数 267p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121023476
  • NDC分類 313.7
  • Cコード C1231

内容説明

有権者が選挙を通じて政治家を選び、政治家が政策決定を行う。これが代議制民主主義の仕組みである。議会の発展、大統領制と議院内閣制の確立、選挙権の拡大を経て定着したこのシステムは、第二次世界大戦後に黄金期を迎えた。しかし、経済成長の鈍化やグローバル化の影響を受け、今や世界各国で機能不全に陥っている。代議制民主主義はもはや過去の政治制度なのか。民意と政治家の緊張関係から、その本質を問い直す。

目次

序章 代議制民主主義への疑問―議会なんて要らない?
第1章 歴史から読み解く―自由主義と民主主義の両輪
第2章 課題から読み解く―危機の実態と変革の模索
第3章 制度から読み解く―その構造と四類型
第4章 将来を読み解く―改革のゆくえ
終章 代議制民主主義の存在意義―バランスの視点から

著者等紹介

待鳥聡史[マチドリサトシ]
1971年、福岡県生まれ。93年、京都大学法学部卒業。96年、京都大学大学院法学研究科博士後期課程退学。2003年、京都大学博士(法学)。大阪大学大学院法学研究科助教授などを経て、京都大学大学院法学研究科教授。著書に『首相政治の制度分析』(千倉書房、2012、サントリー学芸賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬弐仟縁

37
著者は遅生まれの私より1つ上の世代のようだ。熟議:専門家の助言もときに受けながら、時間はかかっても一般人が相互に討論、意見交換をし、納得ずくで決定すること(5頁)。自由主義:多様な考え方や利害関心を持つ人々の代表者が相互に競争し、過剰な権力行使を抑制し合うことを重視する、政治の考え方(19頁)。説明責任:委任を受けて権限を行使するアクターが、委任を行ったアクターに対して権限行使の妥当性を納得させられる状態にしておくこと(125頁)。2016/04/28

Francis

19
代議制民主主義をエリート間の競争と相互抑制と言う自由主義的要素と有権者の移行を反映させた政治決定を目指す民主主義的要素のバランスをとりながら政治を進めようとするものである、ととらえ、大統領制と議院内閣制との比較、選挙区制度の違いから来るいわゆるレイプハルトの四類型、など様々な論点から論じる。代議制民主主義に代表される近代民主主義の歴史は長い人類の歴史と比べるとまだ短いのであり、今なお試行錯誤中と言える。近代民主主義を鍛え上げるためにはまだまだ私達の努力が必要ということなのだと思う。2018/06/04

ntahima

19
【県図17】私にとって「代議制民主主義」は空気や水の様なものであり、それが存在しない世界は想像し難いが真剣に考えたこともなかった。執政制度と選挙制度、二院制、地方政治制度等の組合せが政党や政治家個々にどのような影響を与えるかの分析が興味深い。専門家には常識なのだろうが私には目鱗な内容。一応有権者として何度も選挙権を行使してきたのだが。政治家たる者その資質が問われるのは当然だが余りにも個人にフォーカスし過ぎるのも問題だと思う。トップが変わったからと言って180度社会が変わる政治システムは、それはそれで怖い。2016/09/19

skunk_c

19
自由主義(特に権力分立を指向するマディソン的な)はエリート同士を競争させ、迅速な政治決定をするためのもので、民主主義は有権者の意向を政治に反映させる仕組み、そしてその両者は抑制と均衡の関係にある・・・この知見は新鮮だった。有権者と政治家、そして政策を実現する官僚との間に委任(有権者から政治家・政治家から官僚)と責任(その逆)が成り立つことが制度を成り立たせる肝であることや、執政制度と選挙制度の組み合わせが自由主義と民主主義のバランスを保つのに重要なことなど、よく整理されている。2016/07/12

浅香山三郎

18
中公新書の政治学の本にハズレなし、といふ感をまた強くする。代議制民主主義の危機と言はれてゐる状況のなかで、まずその歴史を紐解き、機能不全解決の試みを紹介し、政党制度と選挙制度との関はりを解説する。国政と地方自治体選挙の制度の差異による政党の執行部への収斂性の問題など、原理的な作用の説明がよく整理されてゐる。不満をぶつけることは出来ても、各々の制度は過去からの様々な民主主義と自由主義のバランスを踏まヘて成り立つてをり、すぐに変ヘることは難しい。不断の努力をするしかないと知ることも、歴史を知る効用である。2020/02/10

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