内容説明
地球上には、わかっているだけで一九〇万種、実際は数千万種もの生物がいる。その大半は人間と直接の関わりを持たない。しかし私たちは多様なこの生物を守らなければならない。それはなぜなのか―。熾烈な「軍拡競争」が繰り広げられる熱帯雨林や、栄養のない海に繁栄するサンゴ礁。地球まるごとの生態系システムを平易に解説しながら、リンネ、ダーウィン、メンデルの足跡も辿り直す、異色の生命讃歌。
目次
序章 生物多様性を理解するのは難しい(たくさんの環境と、さらにたくさんの生物;多様な環境に適応しるために ほか)
第1章 生物多様性条約と生態系サービス(種の多様性には日々お世話になっている;生物多様性がものすごい勢いで失われている ほか)
第2章 バイオームと熱帯雨林(陸上バイオーム;水界バイオーム ほか)
第3章 サンゴ礁と生物多様性の危機(「不毛の海に豊穣のサンゴ礁」のふしぎ;褐水藻との共生 ほか)
第4章 進化による多様化の歴史(単細胞から多細胞へ;カンブリア紀大爆発 ほか)
第5章 ダーウィンの進化論・アリストテレスの種(「なぜ」という疑問を科学に;種の定義)
第6章 生物はずっと続くようにできている(熱力学第二法則の壁;生殖と発生 ほか)
第7章 メンデルの遺伝の法則(個体の私は唯一無二でありながら子どもも「私」である;突然変異 ほか)
終章 生物多様性減少にどう向き合えば良いのか(「守るべき」とは価値の問題;内在的な価値 ほか)
著者等紹介
本川達雄[モトカワタツオ]
1948年宮城県生まれ。東京大学理学部卒業。同大学助手、琉球大学助教授、デューク大学客員助教授を経て、1991年より東京工業大学理学部教授。2014年3月に退職。専門は動物生理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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