中公新書<br> 四季のうた―詩歌の花束

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中公新書
四季のうた―詩歌の花束

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  • サイズ 新書判/ページ数 189p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121022554
  • NDC分類 911.04
  • Cコード C1292

内容説明

春夏秋冬、巡りつづける季節の移ろいを、わずかな言葉で瑞々しく描き出すのが、俳句であり、短歌である。本書は、俳人である著者が、その折々に平生の景色を鮮やかに切り取った古今の俳人歌人の作品を紹介し、解説を付したものである。そこで気づかされるのは、日常を塗り替える現代の句歌の清新さと、私たちと変わらぬ古人の心の機微であった。『読売新聞』連載コラム「四季」の二〇一二年四月から一年分を採録。

目次

四月
五月
六月
七月
八月
九月
十月
十一月
十二月
一月
二月
三月

著者等紹介

長谷川櫂[ハセガワカイ]
1954年(昭和29年)、熊本県生まれ。朝日俳壇選者、季語と歳時記の会(きごさい)代表、東海大学文芸創作学科特任教授、俳句結社「古志」前主宰。『俳句の宇宙』(中公文庫)でサントリー学芸賞(1990年)、句集『虚空』(花神社)で読売文学賞(2003年)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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テイネハイランド

10
図書館本。読売新聞連載コラム「四季」(2012年4月~2013年3月)より収録。10(首/句)まとめて紹介する箇所では、4月の芭蕉一門による俳諧「うれしげに囀る雲雀ちりちりと 芭蕉 真昼の馬のねぶたがほ也 野水」、11月の太祇句選「達磨忌や宗旨代々不信心」「目にぞしむ頭巾着て寐る父が皃」、12月の坂口謹一郎氏の短歌「高きより細くビールを注ぎつつ泡み見まもりしまなざし思ほゆ」など長谷川氏による選択がどれも絶妙で楽しめました。その他「兎も片耳垂るる大暑かな」芥川龍之介 などいい作品に多く出合えました。2022/01/26

夏野菜

5
読売新聞に連載されているコラムをまとめたもの。形式は折々のうたに限りなく近い。著者が著名な俳人なので、取り上げられているのは俳句が多い。句集を買って読む、なんてことは無い訳で、それはそれで勉強になります。「お帰りはゆるりとされよ茄子の馬」、「寄せ鍋や合わぬ意見は合わぬまま」。飯田龍太の「春がすみ詩歌密室にはあらず」が一番ぐっと来たか。2014/04/01

るい

3
長谷川櫂氏は、俳人だったのか……!てっきり文芸評論家かと思い込んでいた。そんな彼が選んだ、四季のうた。斬新なもの、時季に合ったもの、それぞれ楽しめた。2018/08/28

むつみ

1
筆者が俳人ということもあり俳句が多い。 心に残る短歌、俳句。 世界中の荒野を舐めてうつりゆく月光はいまわたくしのうへ 米川千嘉子 初蝶の風にぶつかりながら飛ぶ 鈴木庸子2014/07/02

とむ

0
様々な詩歌が味わえる。東日本大震災を詠んだ詩歌も多くあり、それらはやはり胸に迫るものがある。2022/07/24

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