中公新書<br> かなづかいの歴史―日本語を書くということ

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中公新書
かなづかいの歴史―日本語を書くということ

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  • サイズ 新書判/ページ数 264p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121022547
  • NDC分類 811.56
  • Cコード C1281

出版社内容情報

中学・高校の古文の授業で私たちは「歴史的かなづかい」に出会い、例えば現在「カワ」と発音する語がかつては「かは」と書かれたことを知る。なぜ発音と表記は違うのか、表記はいかに揺れてきたのか。仮名が生まれた十世紀の『土左日記』に始まり、藤原定家の「定家かなづかい」、中世の実用的な文書、契沖のかなづかい。そして明治期の小学校教科書や野口英世の母の手紙まで。「かなづかい」でたどる日本語の歴史。

内容説明

中学・高校の古文の授業で私たちは「歴史的かなづかい」に出会い、例えば現在「カワ」と発音する語がかつては「かは」と書かれたことを知る。なぜ発音と表記は違うのか、表記はいかに揺れてきたのか。仮名が生まれた十世紀の『土左日記』に始まり、藤原定家の「定家かなづかい」、中世の実用的な文書、契沖のかなづかい。そして明治期の小学校教科書や野口英世の母の手紙まで。「かなづかい」でたどる日本語の歴史。

目次

第1章 仮名の成立とかなづかい
第2章 平仮名で日本語を書く
第3章 片仮名で日本語を書く
第4章 中世から近世にかけてのかなづかい
第5章 明治期のかなづかい
第6章 「現代仮名遣い」再評価

著者等紹介

今野真二[コンノシンジ]
1958年(昭和33年)、鎌倉市に生まれる。早稲田大学大学院博士課程後期退学。高知大学助教授を経て、清泉女子大学文学部教授。専攻、日本語学。著書『仮名表記論攷』(清文堂出版、2001年、第30回金田一京助博士記念賞受賞)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Koning

20
仮名遣いの歴史を辿るのだけれど、所謂定説であったり、規範と言われるものが果たしてそうだったのか?という問題点を指摘している所は中々楽しい。確かに揺れまくってるし正書法が定まった事ってないんだよね、日本語って。なんてことをつらつら考えたり。2014/04/09

しんこい

10
仮名の歴史でなくかなづかいの歴史、誰かがかなづかいについて考えた事ではないと細部や定義にこだわって論を進めるのは、学問的で教科書には良いのか、などと思いました。読み物としては、一個一個の論証が楽しいとも言い難い。古文でみっちりたたきこまれた歴史的仮名遣いの規範のようなものは本当はない、ということか。2014/06/26

Hatann

8
かなづかいの歴史を素描する。かなづかいも歴史の流れに沿って変化するが、パターンを端的にいえば、話し言葉の変化に対して表音的に合わせるか、文字として過去との整合性を保つかのいずれかとなる。仮名遣いと呼ばれるものは多少なりとも後者であるが、現代仮名遣いは前者となる。かなの本ではなく、かなづかいの本であることは承知するものの、折角「平仮名で日本語を書く」「片仮名で日本語を書く」という章立てもあるので、漢字という表意文字に対し、平仮名・片仮名のふたつの表音文字が存在することの意味・背景等にも踏み込んでほしかった。2020/02/16

AR読書記録

6
さすが中公新書で、とりあえず初心者がわかるようにざくっと説明しちゃって、みたいなことがなくて、学術論文一歩手前みたいなかんじてなかなか難しいぞコレ。二度読んだけどまだ咀嚼しきれていない。が、とにかく発音の変化で仮名が余りだしちゃって以来、千年以上にわたって、さらに変化も伴うなかで、ああしたらこうしたらと考えられてきたことなので、簡単に「ああこういう法則になってんのね、よし仮名遣いの歴史理解したわ!」となるようなもんでないのは理解した。現代仮名遣いだって、突っ込んでいいものだったんだねぇ。2014/06/24

のぶさん

4
かなづかいの変遷をたどる。結局、我々が古文で学ぶような「正しい」古典かなづかいがあるわけではなく、時代とともに、文書が使われる用途や書く人のリテラシーによってぶれているものだと言うことがよくわかった。現代かなづかいにしても、古典かなづかいの影響を引きずっている。おもしろかったけど、引用している文章は難しいので、飛ばし飛ばし読んだ。2014/06/09

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