内容説明
「コンピュータ付きブルドーザー」と呼ばれた頭脳と行動力で、高等小学校卒から五四歳で首相の座に就いた田中角栄。「新潟三区」という雪深い地盤に“利益誘導”を行い、「日本列島改造」を掲げた角栄は、戦後政治の象徴だった。だが彼の金権政治は強い批判を浴び、政権は二年半で終わる。その後も巨大な「田中派」を背景に力を持ったが、ロッキード事件では有罪判決が下った。角栄を最期まで追い続けた番記者が語る真実。
目次
第1章 青少年期の思い
第2章 政治の世界へ―無名の一〇年間
第3章 新潟三区―越山会と越後交通という力の源泉
第4章 閣僚としての手腕―岸・池田政権時代
第5章 権力トップへの道程―佐藤栄作の値踏み
第6章 首相時代―頂点からの滑落
第7章 ロッキード事件の衝撃―刑事被告人へ
終章 「今太閤」の栄光と死―判決後の圧勝と田中派離反
著者等紹介
卓透[ハヤノトオル]
1945(昭和20)年神奈川県生まれ。東京で育つ。68年東京大学法学部卒業。同年、朝日新聞社入社。岐阜、札幌勤務を経て、74年東京本社政治部員。新潟支局勤務(80年1月~81年7月)、政治部次長、編集委員、コラムニストとなる。96年から14年間、政治コラム「ポリティカにっぽん」を執筆。「ニッポン人脈記」連載を主宰。2010年より桜美林大学教授(政治ジャーナリズム)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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