内容説明
フロイト『夢解釈』(一九〇〇年)の刊行から一世紀あまり。この間、精神分析は何を問い、いかに思考してきたのか。フロイトをはじめ、クライン、ビオン、ハルトマン、コフート、ラカンなど代表的な精神分析家一六名による二一編の名著によって、精神分析の誕生と発展、理論と技法の創造・再創造の軌跡をたどる。国際精神分析協会派とラカン派の双方から我が国で活躍する分析家・臨床家が結集して生み出した画期的な一冊。
目次
1 起源(S.フロイト『夢解釈』;S.フロイト『快原理の彼岸』;S.フロイト『文化の中の居心地悪さ』)
2 イギリス篇(M.クライン『児童の精神分析』;M.クライン『羨望と感謝』;A.フロイト『自我と防衛機制』 ほか)
3 アメリカ篇(H.ハルトマン『自我心理学と適応の問題』;E.エリクソン『幼児期と社会』;M.マーラー、F.パイン、A.バーグマン『乳幼児の心理的誕生』 ほか)
4 フランス篇(J.ラカン『エクリ』;J.ラカン『サントーム』;J.ラプランシュ『精神分析における生と死』 ほか)
5 日本篇(土居健郎『「甘え」の構造』)
著者等紹介
立木康介[ツイキコウスケ]
1968年生まれ。神奈川県出身。1992年、京都大学文学部卒業。1994年、京都大学大学院教育学研究科修士課程修了。2001年、パリ第8大学精神分析学科博士課程修了(第三課程博士)。現在、京都大学人文科学研究所准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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