内容説明
真田昌幸の策略により、己れが豊臣秀吉の嫡男であると確信した加藤清正は、豊臣清正と称して西国大名に領土を安堵するとの書状を送る。家康に味方し、攻め寄せる黒田長政・田中忠政の軍勢に対して、真田幸村は田原坂で迎え撃つべく、小細工とも取れる奇策を用意していた!一方、夜討ちによって本多政重を喪い、十七万の大軍にもかかわらず大坂城を攻めあぐんでいた家康は、伊達政宗を先陣に起て第二次大坂攻めを決行した。後藤又兵衛・塙団右衛門の奮戦により持ちこたえていた大坂方であったが、家康の陰謀により持ち込まれた講和の賛否で意見が分かれ、二万の軍勢が城を去る事態に―。果たして清正と幸村は西国を統一し、家康を討つことができるのか。
著者等紹介
伊藤浩士[イトウヒロシ]
1956年、名古屋市生まれ。歴史研究会「城友クラブ」を主宰。俳句同人誌「遊魚」編集人。伝統俳句協会会員。『雉』で、第11回歴史群像大賞佳作受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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